左岸の岩盤が若干貧弱であるため、左岸側の一部を重力式コンクリートダムとしたハイブリットダム

5.0
旅行時期：2024/12（約1年前）

by kasakayu6149さん（男性）

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刀利ダムは1967年（昭和42年）竣工のドーム型アーチ式コンクリートダム＋重力式コンクリートダムです。

アーチ式ダムはアーチにより左右の岩盤に水圧を逃がすことにより、堤堆積が少なくともダム湖の水圧に耐える構造となっている非常に機能的なダムです。但し刀利ダムは、左岸の岩盤が若干貧弱であるため、左岸側の一部を重力式コンクリートダムとしたハイブリットダムとなっています
因みに堤高日本一を誇る黒部ダムはアーチ式ダムとして有名ですが、やはり両岸は重力式コンクリートダムとしたハイブリッドダムとなっています（竣工時期も建設業者も同じ）

ダム天端は道路として開放されています。圧力をアーチにより左右の岩盤に逃がすため天端は勿論緩やかな弧を描いています。

刀利ダムは「アーチ式コンクリートダム」の一種ですが「ドーム型アーチ式コンクリートダム」と言う方式で左右方向だけでなく前後方向にも弧を描いています
後年のアーチ式ダムは原則「ドーム型アーチ式コンクリートダム」なので天端はダム下より下流側に張り出しています。よってダム天端に雨がかからないので、ダムが黒ずむ（汚れる・酸化する）事が少ないので竣工から長い年月が経っても比較的奇麗な白い堤体を望めます。
「刀利ダム」によって形成されたダム湖は特に名前はありません。

ダムカードはダム右岸の管理所で頂く事が出来ます。
少し手前にある「臼中ダム」を訪問した写真等を提示すれば「臼中ダム」のダムカードも併せて頂く事が出来ます