三大住吉の更に元である神社である。

5.0
旅行時期：2024/07（約1年前）

by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん（非公開）

太宰府クチコミ：2件

今から1800年前第14代仲哀天皇の治世に、皇后として天皇と行動を共にし、天皇亡き後に三韓征伐を成し遂げた神功皇后が、無事に渡海ができるように祈願した折に、住吉三神が〝人の姿〟になって現れ、水先案内をしたことで戦いらしい戦いもせずに無事に目的を達成し、その神恩に感謝し、住吉三神を祀った最初の場所だという伝承が残る神社である。その後住吉三神を分霊したことに歴史がはじまった、三大住吉とされる福岡・下関の住吉神社、大阪の住吉大社の祖と呼ばれている。神が人の姿を為して現れたことから〝現人神〟とされ、現在名の〝現人神社〟の所以となっている。

全国に2,300以上もある住吉神社の祖であるが、旧郷社格のこじんまりとした神社である。例年夏に行われる風鈴まつりや秋の恋ぼんぼり祭りの会場として最近では知られるようになり、SNSでもその様子を窺い知ることができる隠れた名所となっている。

小規模の神社に於けるイベントというと、それ程大層なモノを作ることができないというのが定説ではあるが、こちらではライトアップも含め、かなり大規模なイベントとして催行されているようだ。仕事運の向上がご利益のひとつとされており、この恩恵を被った方々からの寄進も後押しをしているらしい。コロナ禍が一段落し観光客が戻って来ても、肝心のイベントそのものが中止せざるを得ない現実が昨今言われている。そんな中でも全国にその存在感を知らせてくれる現人神社には今後ともいろんな意味で〝情報発信源〟としての役割を果たし続けて貰いたいと心底から思った私であった。