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東京の大都会の真ん中で、自然を一日中満喫できるお薦めの場所です。~三つの庭園がそれぞれ違った顔を見せてくれます。~

  • 4.0
  • 旅行時期:2023/12(約5ヶ月前)
Lily-junjunさん

by Lily-junjunさん(男性)

新宿 クチコミ:1件

「新宿御苑」へ入園するには、「新宿門」、「大木戸門」そして「千駄ヶ谷門」の三箇所から入園できます。今回は、東京メトロ丸の内線を利用して「新宿御苑」の「新宿門」から入園することにしました。「新宿御苑」の「新宿門」へのアクセスは、東京メトロ丸の内線「新宿御苑前駅」の1番出口を出て、右方向に進むと「新宿御苑」が視界に入ってきます。突き当りに信号(表示名「新宿一丁目南」)がありますので、横断歩道を渡り右折し240mほど直進すると左手に「新宿門」があります。石柱のゲートを潜ると正面に入園チケットの自動販売機があるので、そこでチケットを購入して入園します。もちろん有人のチケット販売所もあります。また、さらに便利なことに、交通系ICカードなどタッチするだけでの入場も可能です。「新宿御苑」は、昼食などのために一度門の外に出ても、また園内に再入園できます。この場合、交通系ICカードで入場した場合は、窓口に申し出ると再入園用の紙のチケットを発券してもらえるので安心してください。
もし、時間が許すのならば、「旧門衛所」である「旧新宿門衛所」と「旧大木戸門衛所」は事前に見ておくのがお薦めです。「旧新宿門衛所」は「新宿門」への途中なので、見ることができますが、「旧大木戸門衛所」は、一度園内に入ると、いったん「大木戸門衛所」から外へ出なくてはなりません。園内に再入園できるので問題はありませんが、こちらの方が効率的です。
最初に「新宿御苑」の概要と歴史について紐解いてみると、「新宿御苑」は、東は四谷、西は代々木、南は千駄ヶ谷、北は大久保と583,000㎡にも及ぶ広大な面積があり、東京ドーム約12個分の広さを誇る広大な庭園です。「新宿御苑」は、ヨーロッパ式の「整形式庭園」と「風景式庭園」、「日本庭園」を巧みに組み合わせた風景庭園が特徴的です。その歴史を紐解いてみると、江戸時代に徳川家康の家臣である高遠藩主の「内藤清成」が賜った大名屋敷が原形になっています。そして、明治維新後に政府は、国営の農事試験場であり、日本の近代農業振興を目的とした「内藤新宿試験場」を設立しました。「内藤新宿試験場」では、果樹や野菜の栽培、牧畜・養蚕の研究など幅広い業務が行われ、海外のものも含め、3,000種の植物を栽培されていたそうです。その後、宮内省の御料地を経て、明治39年(1906年)に「皇室庭園」として誕生し、名称も「新宿植物御苑」に変更されました。そして、日露戦争の祝賀会も兼ねた完成時の開苑式には明治天皇も臨席し、正式に「新宿御苑」と命名されました。昭和25年(1949年)からは一般にも開放されるようになりました。「新宿御苑」を見て回るには、およそ1~2時間をみておかなければなりません。

《「新宿御苑」のお薦めの見学巡路》
※事前に「旧門衛所」の「旧新宿門衛所」と「旧大木戸門衛所」を見学する巡路で設定してあります。
①「旧大木戸門衛所」⇒②「旧新宿門衛所」⇒③「旧洋館御休所」⇒④「旧温室の遺構」⑤「温室」⇒
⑥「新宿御苑ミュージアム」⇒⑦「玉藻池」⇒⑧「風景式庭園」⇒⑨「整形式庭園」⇒⑩「擬木橋」⇒
⑪「旧御涼亭」⇒⑫「日本式庭園」⇒⑬「翔天亭」と「楽羽亭」⇒⑭「母と子の森」

入園する前に、まずは、「旧大木戸門衛所」と「旧新宿門衛所」を見て回ります。信号(表示名「新宿一丁目南」)を渡り左折し、「玉川上水・内藤新宿分水散歩道」に入ります。350mほど進むと右手に「旧大木戸門衛所」があります。来た道を500mほど逆戻りすると左手に「旧新宿門衛所」があります。二つの「旧門衛所」を見終えたら、いよいよ「新宿御苑」に入園します。チケットを購入し、「新宿門」から入園します。
そのまま「四谷方向」へ400mほど直進すると、左手に「旧洋館御休所」があります。「旧洋館御休所」は、「天皇」や「皇族」が「新宿御苑」内の「温室」を鑑賞する際の休憩所として明治29年(1896年)に造られました。しかし、残念ながら「旧洋館御休所」は、改修工事のため、令和5年8月1日より一般公開は休止となっています。
さらに「旧洋館御休所」から120mほど進むと「温室」が見えてきます。「温室」の入口左手の方には、「旧温室の遺構」があります。「旧温室の遺構」は、明治26年(1893年)から大正3年(1914年)にかけて建てられた初期の「温室の遺構」で、平成22年(2010年)の埋蔵物発掘調査で出土しました。そして、現在の「温室」は、平成24年(2012年)に「絶滅危惧種」の保存・展示を行う環境配慮型の「温室」としてリニューアルオープンしました。熱帯、亜熱帯の植物を中心に約2700種を栽培しています。11月には「洋ラン展」が開催されます。
「温室」から150ほど進むと「新宿御苑ミュージアム」と「大木戸休憩所」があり、「大木戸休憩所」の階段を下るとその先には「玉藻池」が見えてきます。「玉藻池」は、「内藤家」の庭園として完成した江戸時代の「玉川園」の一部です。
「玉藻池」の次は、目の前に広がる「風景式庭園」です。「新宿御苑」の代表的な庭園といえば、「イギリス風景式庭園」です。「風景式庭園」は、ゆったりと広がる芝生と、自然のままにのびのび育った巨樹が特徴の庭園です。「新宿門」から「整形式庭園」へまっすぐのびた見通し線の中央には、「新宿御苑」の「シンボルツリー」である高さ30mをこえる「ユリノキ」が高くそびえています。
「風景式庭園」の隣には、「整形式庭園」があります。「フランス式整形庭園」の最大のポイントは左右対称の形式が特徴的です。そして、ヨーロッパの並木道を彷彿とさせる左右対称に美しい4列の「プラタナス並木」が約160本、200mにわたって続いています。
「整形式庭園」を進み、「下の池」の左端には、「擬木橋」があります。「擬木橋」は、明治37年(1904年)の「セントルイス万博」で展示されていたものを輸入し、フランス人技師が設営工事を行い、明治38年(1905年)に完成しました。日本初の木を模した欄干といわれています。
「モミジ山」の脇を通り、「こども広場」を抜けると「旧御涼亭」があります。「旧御凉亭」は、「皇太子」(後「の昭和天皇」)の御成婚記念として、当時の台湾在住邦人の有志により昭和2年(1927年)に献上された建物です。この建物は中国南方地方(福建省)の建築(ビンナン建築)を取り入れた、日本にある数少ない本格的中国風建築です。
「旧御涼亭」の先に進むと、「日本式庭園」があります。「日本庭園」は、ゆるやかな池の流れに沿った、「池泉回遊式」の庭園で、池を中心に園路が作られていますので、池の周囲を回遊しながら鑑賞できるように造られています。「日本庭園」があるこの場所はかつての皇室庭園時代に、「新宿御猟場」の「鴨場」が新設され、明治13年(1880年)から明治17年(1884年)まで皇室の狩猟場になっていました。昭和のはじめに「新宿植物御苑」の庭園改修に伴い、「鴨場」は、動物園を含めた「日本庭園」に改装されました。11月には皇室ゆかりの「菊花壇展」が開催されます。そして、「新宿御苑」の「日本庭園」には、「翔天亭」と「楽羽亭」の2つの茶室があります。このうち「翔天亭」では、「日本庭園」を眺めながらお茶を楽しむことができます。
そして、最後が「母と子の森」です。「母と子の森」は、「日本庭園」の右手にあります。「母と子の森」は、都会に住む子どもたちが自然とのふれあいを楽しみ、豊かな感性と自然への関心を育むために、昭和60年(1985年)に造られた自然観察フィールドです。

「新宿御苑」での散策を楽しんだ後は、新宿の街へ買い物や食事に出かけるのも良いですが、「神宮外苑」の方面へ足を延ばし、「聖徳記念絵画館」を見学したり、晩秋であれば有名な「イチョウ並木」が黄金色に輝く様子を見に行ったりするのもおすすめです。さらに、大都会東京で自然を満喫できる 1 日になるのは間違いなしです。

01_【一口メモ】
⑴ 所在地 〒160-0014 東京都新宿区内藤町11 電話:03-3350-0151
⑵ 開園時間
① 10/1〜3/14…9:00~16:00       ※温室利用時間…9:30~15:30
② 3/15〜6/30 8/21〜9/30…9:00~17:30 ※温室利用時間…9:30~17:00
③ 7/1〜8/20…9:00~18:30  ※温室利用時間…9:30~18:30
※ 「閉園時間」は、開園時間終了の30分後
⑶ 休園日…①毎週月曜日(月曜日が休日の場合は翌平日) ②年末年始(12月29日~1月3日)
⑷ 特別開園期間(期間中無休)…①春:3月25日~4月24日 ②秋:11月1日~11月15日
⑸ 入園料…①一般500円 ②65歳以上250円 ③学生(高校生以上)250円 ④小人(中学正以下)無料

02_【アクセス】
⑴ 「新宿門」までのアクセス
① JR・京王線・小田急線「新宿駅」南口から徒歩9分700m
② 東京メトロ丸の内線「新宿御苑前駅」1番出口から徒歩4分300m
③ 都営新宿線「新宿三丁目」C1・C5出口から徒歩5分350m
④ 東京メトロ副都心線「新宿三丁目」E5出口から徒歩5分350m
⑤ 西武新宿線「西武新宿駅」から徒歩15分1100m
⑵ 「大木戸門」までのアクセス
東京メトロ丸の内線「新宿御苑前駅」2番出口から徒歩5分400m
⑶ 「千駄ヶ谷門」までのアクセス
① JR総武線「千駄ヶ谷駅」から徒歩3分300m
② 東京メトロ副都心線「北参道駅」1番出口から徒歩10分700m

03_【「新宿御苑」の見どころ】
⑴ 「旧洋館御休所」
「旧洋館御休所」は、「天皇」や「皇族」が「新宿御苑」内の「温室」を鑑賞する際の休憩所として明治29年(1896年)に造られました。そして、大正13年(1924年)に現在の規模になり、「クラブハウス」として使用されました。建物は「宮内省匠寮」により設計され、19世紀後半にアメリカで流行した建築様式である「スティック・スタイル」と呼ばれる建築様式を基調とした木造の洋館です。明治末から大正時代の新宿御苑には皇族がたびたび訪れ休憩所として利用し、大正時代後半には改造し、ゴルフ、テニスなどのクラブハウスとして使用されました。また、御苑で栽培した花々で室内を飾り、国賓を迎えてのパーティが催されたといわれています。「旧洋館御休所」は、明治大正期の皇室関係の庭園休憩施設として唯一の遺構であること、意匠的に優れた建造物であることなどが高く評価され、平成13年(2001年)に「重要文化財(建築)」に指定されています。しかし、残念ながら「旧洋館御休所」は、改修工事のため、令和5年8月1日より一般公開は休止となっています。
⑵ 「旧御凉亭」
「旧御凉亭」は、「皇太子」(後「の昭和天皇」)の御成婚記念として、当時の台湾在住邦人の有志により昭和2年(1927年)に献上された建物です。この建物は中国南方地方(福建省)の建築(ビンナン建築)を取り入れた、日本にある数少ない本格的中国風建築です。屋根の形や瓦の色、内部の装飾などに中国南方地方の建築様式が取り入れられており、建築材料にも台湾杉や台湾桧などが使われています。台湾総督府(今の台湾総統府)を設計した設計者の建築家「森山松之助」は、「水の上に立つ御休息所」、「夏の御散策の際に涼をとる建物」と設計意図を語っています。平成16年(2004)には東京都選定歴史的建造物に指定されています。
⑶ 「旧温室の遺構」
「旧温室の遺構」は、明治26年(1893年)から大正3年(1914年)にかけて建てられた初期の「温室の遺構」で、平成22年(2010年)の埋蔵物発掘調査で出土しました。「温室」の一番東側の基礎部分で、基礎石部分の上に切石、さらに煉瓦が積まれた構造をしていました。そして、現在の「大温室」は、平成24年(2012)11月にリニューアルオープンしました。また、「新宿御苑」は日本の本格的な洋らん栽培の発祥の地です。「新宿御苑」における温室と洋らん栽培の歴史は古く、そのはじまりは御苑が農事試験場だった明治時代にまでさかのぼるそうです。
⑷ 「旧門衛所(旧新宿門衛所、旧大木戸門衛所)」
「旧新宿門衛所」と「旧大木戸門衛所」は、昭和2年(1927年)に建てられた門衛所です。いずれも宮内省匠寮の設計で、初期の鉄筋コンクリート造であることから、当時の独特のデザイン性や、「新宿御苑」の歴史的かつ景観的価値が評価されている建造物です。「大木戸門」の外側に、歴史的な建築であるが「旧大木戸門衛所」あります。チケットがあれば再入場できるので安心です。門衛の詰所であると同時に、休憩・宿直用の施設だったようですが、現在は使われていません。空襲を免れて現存しているは、「旧大木戸門衛所」と「旧新宿門衛所」の2つだけです。
⑸ 「擬木橋」
「擬木橋」は、明治37年(1904年)の「セントルイス万博」で展示されていたものを輸入し、フランス人技師が設営工事を行い、明治38年(1905年)に完成しました。日本初の木を模した欄干といわれています。「新宿御苑」内の巨樹とほぼ同じ時期に導入され、100年以上の歴史があります。ちなみに、「擬木橋」とは、木の枝や幹を模擬した石やコンクリート等で似せて造った橋のことです。「擬木橋」があるのは、「新宿御苑」の「千駄ヶ谷門」寄りのモミジ山そばの水辺です。説明板等もないので見逃さないように注意が必要です。
⑹ 「風景式庭園」
「新宿御苑」の代表的な庭園といえば、「イギリス風景式庭園」です。「風景式庭園」は、ゆったりと広がる芝生と、自然のままにのびのび育った巨樹が特徴の庭園です。「新宿門」から「整形式庭園」へまっすぐのびた見通し線の中央には、「新宿御苑」の「シンボルツリー」である高さ30mをこえる「ユリノキ」が高くそびえています。「シンボルツリー」を遠くから見ると1本の雄大な木のように見えます。実は、「ユリノキ」の木の根元をよく見ると、幹回りが約5mもある巨樹が3本並んで植栽されています。そして、明治40年(1907年)には、街路樹育成用に園内のユリノキの種子が東京府に払い下げられました。「赤坂迎賓館」から外堀通りの「紀伊国坂」をはじめ、現在東京都内の街路樹のユリノキは、「新宿御苑」のユリノキが母なる樹になるわけです。
⑺ 「整形式庭園」
「新宿御苑」の代表的な庭園といえば、「イギリス風景式庭園」もそうですが、この「フランス式整形庭園」も負けていません。「フランス式整形庭園」の最大のポイントは左右対称の形式が特徴的です。そして、ヨーロッパの並木道を彷彿とさせる左右対称に美しい4列の「プラタナス並木」が約160本、200mにわたって続いています。「整形式庭園」は、110種類約500株の特色あふれる花々が咲き誇る「バラ花壇」を中央に、左右対称に計約160本の「プラタナス」を4列の並木にデザインした庭園です。「フランス式整形庭園」は、「新宿門」から入ると一番奥にあります。
⑻ 「日本庭園」
「日本庭園」は、ゆるやかな池の流れに沿った、「池泉回遊式」の庭園で、池を中心に園路が作られていますので、池の周囲を回遊しながら鑑賞できるように造られています。「日本庭園」があるこの場所はかつての皇室庭園時代に、「新宿御猟場」の「鴨場」が新設され、明治13年(1880年)から明治17年(1884年)まで皇室の狩猟場になっていました。昭和のはじめに「新宿植物御苑」の庭園改修に伴い、「鴨場」は、動物園を含めた「日本庭園」に改装されました。池の周りには橋や小道があり、木や花などが植えられています。11月には皇室ゆかりの「菊花壇展」が開催されます。そして、「新宿御苑」の「日本庭園」には、「翔天亭」と「楽羽亭」の2つの茶室があります。このうち「翔天亭」では、「日本庭園」を眺めながらお茶を楽しむことができます。
⑼ 「玉藻池」
「玉藻池」は、「大木戸門」から入ってまっすぐ進むと「大木戸休憩所」が見えてきます。「大木戸休憩所」の階段を上るとその先には「玉藻池」が見えてきます。「玉藻池」は、「内藤家」の庭園として完成したかつての「玉川園」の一部です。「玉藻池」は、江戸時代の「内藤家」の屋敷跡である「玉川園」の面影をとどめ、江戸時代に遡れる庭園です。「玉藻池」はもともと1700年代に作られたもので、「玉川上水」(上水道)の余水を利用していました。現在の「大木戸休憩所」には、「御殿」が建てられ、池、谷、築山をしつらえた景勝地の「玉川園」が造られたといわれています。「日本庭園」に比べると小規模ですが、静かな時間を過ごせるでしょう。
⑽ 「母と子の森」
「母と子の森」は、「日本庭園」の右手にあります。「母と子の森」は、都会に住む子どもたちが自然とのふれあいを楽しみ、豊かな感性と自然への関心を育むために、昭和60年(1985年)に造られた自然観察フィールドです。身近な木々や草花、昆虫などとのふれあいが楽しめます。そして、「母と子の森」では、親子で参加可能な自然について学ぶイベントが定期的に開催され、親子連れにはもってこいの空間です。
⑾ 「温室」
「新宿御苑」の「温室」は、「御休所」のすぐ隣の建物です。「温室」は、明治8年(1875年)に建てられたガラス張りの温室がルーツで、平成24年(2012年)に「絶滅危惧種」の保存・展示を行う環境配慮型の「温室」としてリニューアルオープンしました。熱帯、亜熱帯の植物を中心に約2700種を栽培しています。11月には「洋ラン展」が開催されます。

04_【「新宿御苑」の年間行事】
⑴ 「春の特別開園」
「春の特別開園」は、毎年3月25日から4月24日にかけて、新宿御苑では「春の特別開園」が開催されます。「新宿御苑」の桜の歴史を紐解いてみると、明治39年(1906年)に日本初の本格的な「西洋庭園」として誕生し、皇室行事「観桜会」の会場として全国から桜を収集した歴史がるそうです。当桜の名所として知られる「新宿御苑」ですが、そのベストシーズンに合わせ、期間中は何と「無休」で開放されます。そして、一番の桜の花の見頃時期は、4月の中旬から下旬にかけてとなります。桜の花もピンクだけでなく、黄色、紅色、緑など色とりどりの桜の花が来園者を楽しませます。日々の移り変わりを楽しみに足を運ぶのも良いかもしれませんね。「新宿御苑」の桜の見頃はこの時期だけに限りません。新宿御苑には65種1100本もの桜が植えられているため、1月下旬の「カンザクラ」に始まり、3月から4月にかけての「ソメイヨシノ」などの一重咲き種、そしてピークを迎える4月末まで、「一葉」などの「八重咲き種」と、いろいろな種類の桜が次々にみごろをむかえ、約1か月の長い期間に渡って桜を楽しむことができます。また一般客は参加することはできませんが、内閣総理大臣主催の「桜を見る会」も毎年「新宿御苑」にて開催されています。桜の季節も終わりにさしかかる4月29日には「みどりフェスタ」が環境庁の主催で毎年開催されます。このイベントでは自然にふれあい、その恩恵に感謝をするため、生物多様性に関する情報の提供や日本各地の国立公園の紹介などが行われます。この日に限って、「新宿御苑」も「無料」で開放されます
⑵ 「菊花壇展」
秋の一大イベントである「菊花壇展」は、毎年11月1日~11月15日で、期間中は「無休」で開催されます。なぜ「菊花壇展」がこのように大々的に開催されるようになった経緯は、明治元年(1868年)に、皇室の紋章が菊に定められたことをきっかけに、「新宿御苑」では菊の栽培に力を入れてきたからですそして、「新宿御苑」の菊は、明治37年(1904年)より皇室行事「観菊会」の展示品種の栽培を開始し、従来は、「赤坂離宮」出開催されていましたが、昭和4年(1929年)より「新宿御苑」がその会場となった歴史があります。大正から昭和にかけては、パレスガーデンとして広く世界に知られるようになりました。回遊式の日本庭園内に「上家」といわれる建物を設け、特色あふれる花々を独自の様式を基調に飾り付けた、皇室の伝統を今に受け継ぐ「菊花壇展」です。
⑶ 「洋らん展」
「新宿御苑」の「洋ラン」は、皇室庭園時代の大正から昭和の初めにかけて栽培研究が行われ、御苑独自の品種を多数作出した歴史があります。現在も「シンジュク」や「フクバ」という名前のついている品種がありますが、これらはすべて「新宿御苑」で作られたオリジナルの品種です。まさに、「新宿御苑」は、日本の本格的な洋らん栽培の発祥の地です。11月に行われる「洋らん展」は、日本の温室園芸の先駆的役割を果たしてきた「温室」で行われ、愛好家からの応募作品や「新宿御苑」で栽培する「洋ラン」を展示します。ちなみに、日本で初めて洋ランが栽培されたのは、明治16年(1883年)に「福羽逸人」が私邸に設けた小さな温室でした。ここではフランスから取り寄せた「シンビジューム」、「オンシジューム」などの栽培が試みられていました。
⑷ 「森の薪能」
「森の薪能」は、かがり火の中で、よりすぐられた演者・演目による格調高い能舞台が作り出す幽玄の世界を楽しむ、毎年秋に開催されている、恒例の伝統芸能のイベントです。本年は、9月25日(月)に行われ、会場は「風景式庭園」です。和泉流の「野村萬斎」による狂言「茸」と観世流の「観世銕之丞」による能「一角仙人」が演じられます。
《「森の薪能」の概要》
①日時…令和5年9月25日(月) ②開場…午後6時00分 ③開演…午後7時00分
④入場料…S席9,500円、A席7,500円、B席5,500円

施設の満足度

4.0

利用した際の同行者:
一人旅
アクセス:
4.0
東京メトロ丸の内線「新宿御苑前駅」1番出口から徒歩4分300mです。
人混みの少なさ:
3.0
平日訪れたので、そほど人ごみは気になりませんでした。
見ごたえ:
4.0
三つつの庭園、温室、史跡、モニュメントなど盛りだくさんの見どころがあります。紅葉も終わりの時期でしたが楽しむことができました。

クチコミ投稿日:2023/12/06

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