明治文豪の遺構としての価値 ~ 森鴎外旧宅
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- 旅行時期:2023/09(約2年前)
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by 機乗の空論さん(男性)
小倉・北九州市中心部 クチコミ:33件
小倉駅から徒歩で10分、ビルに囲まれた市街地にポツンと佇む古民家は明治の文豪「森鴎外旧宅」で、明治32年に鴎外が陸軍第12師団軍医部長として小倉に赴任したおりの住居として利用したものを当時は京町に在り(森鴎外京町住居跡碑が建っています)、ここ鍛冶町に移築したものです。
家屋は6間から成る木造平屋建で明治30年頃の築です。この旧宅で1年半過ごしながら軍務のかたわらアンデルセンの即興詩人などの翻訳活動し、休日には小倉や九州北部の名跡・史跡へと精力的に足を運びその様子を小倉日記へと残しました。
そして、鴎外は小倉時代が生涯で一番楽しかったと振り返っていたそうです。
館内は自由に見学が出来るように無料です~、鴎外の等身大パネルはユニークで明治の日本男性は意外にも小さかったようです。
その土間通りには閲覧資料スペースと成り、年譜や貴重な関連資料が判り易く展示されているので有難いです。
座敷へも上がれるのでちょっとお邪魔することにしました~、3間続きの奥には床の間付きで庭が見渡せる明るい好い部屋が在ります。
鴎外はこの部屋と隣の4畳半の座敷で翻訳や小説などの随筆活動を続けていたのでしょうか?。
そう思えば何だか鴎外氏を身近に感じるように成るから不思議です。
その後、鴎外は昇進移動で東京へ赴任しますが同じく森鴎外旧居を客室とした東京・上野の老舗旅館・水月ホテル鴎外荘が惜しまれつつ2020年に閉館しました。
残念ながら残るはここだけに成ってしまい文豪の遺構として後世に伝えて欲しいです。
- 施設の満足度
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2.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 2.5
- 小倉駅から徒歩で近い!が判り難いかも?…
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 誰も来ないのですね?…、勿体ないですよ!
- バリアフリー:
- 2.5
- 座敷へは靴を脱いで上がって下さい
- 見ごたえ:
- 2.0
- 家屋だけで展示資料が少ないのは残念です?
クチコミ投稿日:2023/11/17
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