SNSにも取り上げられているお寺さん。
- 5.0
- 旅行時期:2022/10(約3年前)
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by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
武雄・多久 クチコミ:6件
武雄市北方町に位置する普明山高野寺(ふみょうざんこうやじ)は真言宗大覚寺派の寺院で、大同元(806)年唐の国で密教を学んだ弘法大師が博多港に帰国を果たし、九州行脚をしていた。その折この北方の地が高野山に似ていたことから〝肥前の高野山〟と定め、庵を結んだことが始まりとされている。
その時代は原野だった佐賀平野を開墾するのに人口を増やさねばとの思いから一体の観音菩薩を刻み安置した。その観音さまに祈ると子供が授かり安産で元気に育つと申された弘法大師の言葉に由来して、現在でも子宝観音として〝子授け〟〝安産〟〝子育て〟の祈願が絶えず続いている。
後年佐賀藩多久領主となった多久安順に始まる多久家の祈祷寺として代々帰依を受けている。寺伝によると〝いかなる咎人も高野寺の境内に走りそうらえばその罪を許される〟といった近世に於ける〝駆け込み寺〟の役割を担う罪障消滅の道場でもあったらしい。
樹齢300年を越えるシャクナゲが境内に1,000本以上が植えられており、例年4月初旬の開花時期にもなると大勢の花見客で賑わう場所となっている。平成18(2006)年には開創1,200年記念として焼失後118年ぶりに本堂や会館などを建立して境内を整備し、弘法大師の教えを今に伝えていると書かれてあった。
シャクナゲの時期は凄い人だかりが当たり前であるそうだが、その他の時期には催し物がないときには閑散としている。例年6月1日から10月31日迄行われていると記されていた〝風鈴まつり〟の期間に訪れてはいるが、やはり参拝客はおらず貸切状態で本堂他風鈴回廊も開館させて頂けた。
シャクナゲ・風鈴まつりというタグ付けが多い中〝だきつき観音〟というタグも少なからず付けられている。これは本堂手前の繁忙期の日本庭園入口にされる場所にある〝だきつき観音像〟がその由来である。〝観音様に抱き着いて観音様のお慈悲を頂き、ストレス解消して頂ける〟との看板は、ここだから有されるという気持ちにさせられるから不思議である。花の時期ではなかったが厳か感漂う金属の風鈴の音を聴きながら風鈴回廊を歩き、不動堂迄往復したことは、時期を変えて訪れたいと思わせるには十分の魅力だったと感じられた。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 5.0
- 祐徳稲荷神社から車30分・武雄温泉駅から車で10分。
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 参拝客は私だけであった。
- バリアフリー:
- 3.0
- 段差や階段はある。
- 見ごたえ:
- 5.0
- 新しいものが多いのは確かだが、人の心をキャッチするものばかりに思えた。
クチコミ投稿日:2022/11/09
いいね!:6票
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