資料館付近のあちこちにも史跡が残っており、敷地がとても広いことが隔離施策のすさまじさを感じさせる
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- 旅行時期:2022/10(約3年前)
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by ごーふぁーさん(非公開)
東久留米・清瀬 クチコミ:2件
ハンセン病は感染力が弱く、乳幼児期にしか感染しない、今では優れた治療薬もある。されど当時の日本の対策は非科学的かつ時代遅れであり、行き過ぎた隔離施策により社会は患者を敵視していた。
密告による検挙などもあり、患者を狭い住居に押し込め低賃金で働かせ、断種手術や中絶手術も半ば強要すらされている。また、逃走防止対策は特に酷く、非人道的であり禁錮房では多くの人が亡くなっている。
一連の隔離政策が終わったのが1996年であり、終了に至るまでの壮絶な歴史を俯瞰して学ぶ。
療養所は逃走防止と視界を遮る為に2mから3mの壁に囲まれ、離島に設置されることもあった。厳しい隔離故に自前の映画映写機、消防設備などが必要となり、それらが館内一角に展示されている。
資料館は国立療養所多磨全生園内にあるのだが、あちこちに過去の名残の施設も残っており、敷地がとても広いことが隔離施策のすさまじさを感じさせる。
映像ホールでは解説映像を見たが、いくつもの動画上映があり、こちらからもたっぷり過去の歴史を学ぶことができる。
日本各地の記事はこちら
https://jtaniguchi.com/tag/%e6%97%a5%e6%9c%ac/
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 3.0
- コストパフォーマンス:
- 4.5
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 展示内容:
- 4.0
クチコミ投稿日:2022/10/12
いいね!:11票
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