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勝鬨橋中央部分の跳開されていた路盤の大きさを間近で見て技術力の凄さを実感しました!

  • 4.0
  • 旅行時期:2021/10(約3年前)
hiroさん

by hiroさん(男性)

月島・勝どき クチコミ:5件

『晴海通り』は、千代田区日比谷公園北側に位置する「内堀通り」との分岐点となる「祝田橋」交差点を起点として千代田区有楽町エリアから中央区銀座・築地・勝どき・晴海エリアを通り「晴海3丁目」交差点を左折したのち、さらに江東区豊洲・東雲エリアを通り、江東区東雲2丁目の「首都高速湾岸線」との立体交差部分を終点とする全長およそ6.5キロメートルの区間におよぶ「都道304号」(起点部分で一部国道1号同じく20号含む)で構成される主要幹線道路の通称となります。
この『晴海通り』の原型は、1923年(大正12年)に発生した「関東大震災」により壊滅状態となった東京の街並みを近代的な都市整備を基盤とする「帝都復興計画」に基づき当時から繁華街であった銀座エリアの中央を貫き「歌舞伎座」前を経て築地エリアに至る「隅田川」までの主要幹線道路となる第四号幹線(通称:歌舞伎通り)として道路拡幅工事が実施されています。
また築地エリアから「隅田川」を渡った先の勝どきエリアは、明治時代に「隅田川」河口付近の浚渫工事により堆積した土砂をさらい発生した浚渫土を活用し造成した「月島2号埋立地」であり、「日露戦争」の際にロシア海軍・太平洋艦隊の根拠地であり軍港・要塞となっていた「旅順(現:中華人民共和国遼寧省大連市)」(203高地)が陥落したことによる祝勝記念として1905年(明治38年)に築地エリアと勝どきエリアの区間を流れる「隅田川」に「勝鬨の渡し」が設置されています。
その後の1929年(昭和4年)になると紀元前660年に「神武天皇」が初代天皇として即位してから数えて2600年の節目となる1940年(昭和15年)にアジア初開催とする「紀元2600年記念 日本万国博覧会」(東京万博)の提案が持ち上がり、メイン会場予定地の「月島4号埋立地」(現:晴海エリア)へ通じるメインゲートとなる「勝鬨橋」建設が国家的イベントの開催に向けた主要関連施設として日本の技術力を誇示するための建設プロジェクトとなり、欧米からの技術者が参画することなく計画が進められ日本人技術者による設計・施工のもと当時の最先端技術を駆使して1933年(昭和8年)に国内最大規模の可動式橋梁であり”東洋一の可動橋”建設として工事が着工しています。
「紀元2600年記念 日本万国博覧会」については、「日中戦争(支那事変)」突入後に開催反対意見が強まる中で1938年(昭和13年)に延期が決定し最終的に中止となりますが、「勝鬨橋」建設工事は「日中戦争」が激化し労働力不足および資材調達が困難となる中で約7年間の歳月をかけて1940年(昭和15年)に完成しています。
「勝鬨橋」の概要は、橋の両端部分が固定構造の「タイドアーチ橋」(支間長:86メートル)、中央部分の橋桁が”ハの字型”となるように路盤(幅員:22メートル・長さ:25.8メートル)を両側に跳ね上げる「双葉跳開橋」(可動支間長:51.6メートル・可動部跳開全開角度:70度)となる構造の橋梁で、「隅田川」を航行する大型船舶が通航する際に「勝鬨橋」の路盤を跳開させており、道路交通量が著しく増大し船舶の通航量が減少する時代の流れの中で1970年(昭和45年)に「勝鬨橋」の跳開が完全停止していますが、2007年(平成19年)に道路橋初となる国の「重要文化財(建造物)」に指定されたほか「日本機械学会」による「機械遺産」に認定されています。
今回は、平日の午後に築地エリアを訪れる機会があり時間に少し余裕があったので写真撮影をしながら久しぶりに全長246メートル(幅員:22メートル・橋梁総重量8,480トン)の「勝鬨橋」を歩いて渡りました。
「勝鬨橋」中央部分でかつて跳開されていた路盤の大きさを間近で見て技術力の凄さとともに完成直後から跳開を完全停止するまでの約30年間で跳開に関連する事故が無事故であったことにも改めて驚かされました。
そのほか「勝鬨橋」の築地側たもとに2005年(平成17年)にオープンした「かちどき橋の資料館」があることを初めて知りましたが、閉館日であったため入館できなかったのが残念でした。
機会があれば、「かちどき橋の資料館」で定期的に実施されている「勝鬨橋」の橋梁設備に関する橋脚内見学ツアーに参加してみたいと思います・・・

施設の満足度

4.0

利用した際の同行者:
一人旅
アクセス:
3.5
勝鬨橋付近の最寄り駅は、都営地下鉄大江戸線・勝どき駅(勝どき側)または東京メトロ日比谷線・築地駅(築地側)となります。
人混みの少なさ:
4.0
勝鬨橋を歩いて渡りました。歩行者・自転車の通行は少ないですが途切れることはありませんでした。
バリアフリー:
4.0
勝鬨橋の歩道は、 歩道は、石貼舗装で整備されており段差はありません。
見ごたえ:
4.0
勝鬨橋・中央部分のかつて跳開していた路盤を見て技術力の凄さを実感しました。

クチコミ投稿日:2022/08/06

いいね!:5

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