東京商工会議所オフィスの一室が展示スペースとして開放されています!
- 3.5
- 旅行時期:2021/10(約4年前)
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by hiroさん(男性)
銀座・有楽町・日比谷 クチコミ:22件
『東商渋沢ミュージアム』は、千代田区丸の内3丁目に位置し「日比谷通り(国道1号)」と「馬場先通り(都道406号)」が交差する「馬場先門交差点」に面して2018年(平成30年)に竣工した高さおよそ150メートル(地上30階・地下4階)の建超高層複合ビルとなる「丸の内二重橋ビル」の5階・6階に本部を構える「東京商工会議所」が初代会頭である「渋沢栄一」に関する資料を一般公開するため2019年(令和元年)11月に本部6階の一画に開設した展示施設です。
ちなみに「東京商工会議所」は、東京23区内の商工業者で構成される民間の総合経済団体であり、明治維新後に急速な資本主義制度の移行および明治政府が外国貿易振興を進める中で商工業者の世論などを結集する代表機関が必要とされたことから「渋沢栄一」が中心となり1878年(明治11年)に「東京商工会議所」の前身となる「東京商法会議所」が設立されています。
「渋沢栄一」については、徳川幕府第11代将軍「徳川家斉」の時代である1840年(天保11年)に武蔵国血洗島(現:埼玉県深谷市)の農家に生まれたのちの1864年(文久4年)に農民から「一橋慶喜」の家臣(武士)に取り立てられ、1867年〈慶応2年)に「一橋慶喜」が徳川幕府第15代将軍「徳川慶喜」として将軍職を就任したことに伴い武士となりわずか3年で幕臣となり、同年に「第2回 パリ万国博覧会」の徳川幕府・日本使節団の随行員に加わり御勘定格陸軍附調役(会計係兼書記)としてヨーロッパ各国を訪問しながら経済などの社会制度について見聞を広めることで実業家としての礎を築き、大政奉還後となる1868年(明治元年)に帰国しています。
その後1869年(明治2年)に明治政府に招かれ官僚として民部省(現:財務省)で財務・経済政策に携わりますが1873年(明治6年)に退官、実業家として「第一国立銀行(現・みずほ銀行)」の設立をはじめ多種多様な約500の民間企業に関わるとともに約600の社会公共事業にも尽力し「近代日本経済の父 」または「日本資本主義の父」などと称され1931年(昭和6年)に91年間の生涯に幕を閉じています。
また、2021年(令和3年)放送のNHK大河ドラマ(第60作)「青天を衝け」では主人公として、さらに2024年(令和6年)に新一万円札の図柄に決定しているなど、ここ数年でメディアでもよく紹介される人物でもあり、自分の中では以前より気になる偉人のひとりでした。
1年ほど前に大手町エリアを訪れた際に「常盤橋公園」一画にある「渋沢栄一 銅像」に立ち寄ったことがあり、そのほかの「渋沢栄一」ゆかりの地にも立ち寄ってみたいと思っていましたが、今回は平日の午後に有楽町エリアを訪れる機会があったので「丸の内二重橋ビル」の1階エントランス多目的スペースにある「渋沢栄一 像」とあわせて6階『東商渋沢ミュージアム』に初めて立ち寄ってみました。
「渋沢栄一 像」については、「常盤橋公園」にある銅像は晩年に近い姿でよく目にする顔写真などの資料に近い見慣れた年齢の姿であるのに対して、「丸の内二重橋ビル」の像は「東京商法会議所」会頭時代である43歳の写真をモチーフに制作されたものであり写真などの資料であまり目にすることのない年齢の像が新鮮に感じました。
『東商渋沢ミュージアム』については、入館無料ですが平日(10時30分から16時30分)のみオフィスの一室を展示スペースとして開放している状態で入館受付などもなく”ミュージアム”というイメージで訪問すると場違いに感じられ入館しずらい雰囲気がありますが、室内はコンパクトにまとめられた展示スペースで、直筆の書類など貴重な資料を間近で見ることができ、「渋沢栄一」の生涯について展示パネルに功績などをわかり易くまとめられています。
さらに各所に存在する「渋沢栄一 像」の一覧も写真付きで紹介されおり、機会があれば、「渋沢栄一」ゆかりの地などを散策しながら各所に存在する銅像の写真撮影をするともに「渋沢栄一」の生涯についてもっと学んでみたいと思いました。
そのほかにNHK大河ドラマ「青天を衝け」に出演された”吉沢 亮(渋沢栄一 役)”さん、”高良健吾(渋沢喜作 役)”さんも『東商渋沢ミュージアム』に立ち寄っており、両名のサイン色紙が飾られていました。(サイン色紙は撮影不可)
- 施設の満足度
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3.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.5
- 地下鉄・二重橋前駅および日比谷駅に直結(B5出口)、丸の内二重橋ビル館内の東京商工会議所専用エレベーターで6階です。
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 入館無料です。但し、開館は平日のみで、10時30分から16時30分までの開館時間となります。
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 誰もいませんでした。
- 展示内容:
- 3.5
- コンパクトですが、渋沢栄一・直筆の書類など貴重な資料が展示されています。
- バリアフリー:
- 4.5
- 段差はありません。
クチコミ投稿日:2022/04/17
いいね!:3票
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