菜の花畑を走るローカル線
- 4.5
- 旅行時期:2022/01(約4年前)
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by おけいはんさん(男性)
いすみ・大多喜 クチコミ:3件
JR外房線大原駅から小湊鉄道線上総中野までの14駅、26.8kmを結ぶ、第三セクターの全線単線・非電化路線。国鉄特定地方交通線である木原線を引き継いだ路線で、同線と小湊鉄道線を乗り継ぐと房総半島の内陸部を横断するルートになる。もともとは木更津と大原を結ぶことを目的に、1930年に大原~大多喜間15.9kmが開通、1934年に全線開通した路線で、国鉄時代の路線名である木原線の「木」は木更津、「原」は大原から取ったものですが、上総中野より先は建設されませんでした。沿線は人口の少ない地域であることから、1968年には国鉄諮問委員会から廃止対象のローカル線の一つに指定され、1981年に廃止承認、1988年にいすみ鉄道いすみ線として転換されました。第三セクター転換後、慢性的な赤字経営から廃止も検討されましたが、里山が広がる沿線風景がムーミンの世界観と重なることから2019年から10年間「ムーミン列車」を運行したり、旧国鉄時代のキハ28形(キハ28 2346)、キハ52形(キハ52 125)の譲渡を受け、土日祝に観光急行列車の運行、さらには増便や駅のネーミングライツなどさまざまな経営改善策と乗客獲得策を行うことで、経営状況の回復が認められ当面の存続が決定しました。
車窓は「菜の花列車」の愛称を持つ通り、毎年3月になると一面に菜の花畠の中を列車が走る牧歌的な風景が広がります。新田野周辺や国吉~大多喜、城見ケ丘周辺、総元~上総中野間では桜も見ることができます。また、養老渓谷も近い。
観光急行列車を除き全て普通列車の運行で、大方1時間に1本の運転。譲渡車両以外の車両は開業時に導入した7両のレールバス型のいすみ200型は全て廃車となり、新潟トランシス製の軽快気動車のいすみ300型、旧国鉄のキハ20形気動車をモチーフにしたいすみ350型車体を国鉄一般色のキハ20 1302に置き換えられています。
観光急行は急行とはいえ、観光用途の列車なので、スピードも遅いものの、地域おこし協力隊の方が、いすみ鉄道の活性化を目的に、観光案内をしてもらえたりと沿線の魅力がわかるので楽しい。昭和の車両には最近乗ることも少ないので、懐かしさもあって満足度は高い。
- 施設の満足度
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4.5
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 3.5
- 車窓:
- 5.0
クチコミ投稿日:2022/03/25
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