犬養毅の生家の隣りに建つ立派な記念館
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- 旅行時期:2021/10(約4年前)
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by たびたびさん(男性)
岡山市 クチコミ:192件
犬養木堂記念館は、犬養毅の生家の隣りに建つ立派な記念館。
従軍記者として西南戦争に赴いたりしたジャーナリストの時代から、二大政党である政友会を率いて民政党に対して保守的な立場で臨みます。民政党の浜口内閣が倒れると若槻内閣を経てほどなく昭和6年首相へ。展示された資料の数々からは、政党政治の激しい争いの中心にいた犬養の姿が生々しく伝わってきました。
そして、翌年、5.15事件の凶弾に倒れることとなりましたが、 「話せばわかる」の言葉はあまりにも有名。ただ、ロンドン海軍軍縮条約を締結した浜口内閣に対し、統帥権干犯問題を持ち出して攻撃したことは軍部の暴走に口実を与えるものでしたから、政党政治家としては大きな汚点でしょう。館内には犬養の弁舌さわやかな演説の声がずっと流れていましたが、戦争への歩みを止めることはそんな生易しいものではない。もしかしたら、浜口と同じく、今度は自分がそれをコントロールしたいと思っていたのかもしれませんが、そんな思いもあっての「話せばわかる」なのかなあ。真意は分かりませんが、結果的には政争に軸足を置き過ぎた政治家のような気もしないではない。功罪、いろんな側面がある政治家だと思います。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 家族旅行
- アクセス:
- 4.0
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 展示内容:
- 5.0
- バリアフリー:
- 4.0
クチコミ投稿日:2022/02/04
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