中華料理店ですがメニューは東京一のカツ丼のみ

5.0
旅行時期：2021/11（約4年前）

荻窪・西荻窪クチコミ：27件

JR西荻窪駅からにしおぎ北銀座街を歩くとすぐのところにある中華料理店。しかし、料理評論家の山本益博さんが雑誌「dancyu」で「日本一」と評して以来、カツ丼の有名店として行列のできるお店となりました。
お店の外観は完全な中華料理店で、お店の前のショーケースには餃子、酢豚、焼きそばもありますが、現在は真ん中に堂々と鎮座する「カツ丼」のみがメニューとなっており、他のメニューには値段が書いていません（このほかはビール）。
カウンター席4つと小さなテーブル4つ（いずれも2人用）のみ、ご主人と女将さんが2人で切り盛りされている小さなお店で、お店に入ると何も言わずにカツ丼がオーダーされます（大盛りが希望の場合、すぐ言うこと）。ご主人がカツを揚げ、女将さんが親子鍋の上で卵を割り、閉じてご飯に盛るという役割の見事な連携プレー。なお、カツはオーダー後に揚げはじめるので、少し待つことになります。
待つことに10分くらい、到着したカツ丼は、グリーンピースが乗った昭和を感じる懐かしいもの。肉厚なカツを使い、甘めで作った割下に半熟卵で閉じた完成されたもの。しかも、カツにはサクサク感覚が残っている。玉ねぎもしっかり味がついているのに適度な食感が残っており美味。もちろん、ご飯にも適度な割下がかかっていて、ご飯をかき込みたくなる味。シンプルなカツ丼ながらも完成度が高く、東京で一番美味しいカツ丼といっても過言ではないかもしれない。
なお、現在、火曜、木曜、土曜の11時半～15時のみの営業なので注意。