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国立ハンセン病資料館

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「青い芽」の版画展 

  • 5.0
  • 旅行時期:2021/04(約5年前)
Lillyさん

by Lillyさん(女性)

東久留米・清瀬 クチコミ:123件

前回時間が足りなかったので再び予約しました。
今回は2階の常設展からじっくり見学。
男性病舎のジオラマや各地の療養所で実際に使われていた品々が展示されています。
どのように病状が進行していくのか、どのような精神状態だったのか、どのような決まりの中で生活していたのかを隅から隅まで読みました。
「感染症であって伝染病ではない」という説明なのですが、微妙にわかりにくい。 
主な感染経路は罹患者の呼気を「乳幼児」が吸引すること。 
その原因の特定が困難であったから、罹患者に近寄れば誰もが感染する、伝染する、遺伝もするという誤解と偏見と差別が長く続いたのでしょう。
遺伝でない事だけは確かです。 

医学の発展と共に原因がわかり治療法が確立しましたが、それ以前はやはり恐れられる病気だったのです。
酷い事だけど当時は仕方がなかった。
自分がその時代に生きていたら恐れずに罹患者と接する事はできた?
そう問うてみると答えはNOです。
治る病気だとわかっている今だから「偏見や差別は良くない!」と声高に叫ぶことができるのだと感じました。

治癒して退所する例もあったようです。
中学生の患者達が彫った版画展「青い芽」。
療養所内や修学旅行先の描写が数多くあります。
全ての作品は彼らの日常なのですが、何故か強い生命力を感じました。
版画の作者である中学生達は治癒して退所するケースが多かったようです。
それは医学が進歩したからでしょう。

今回も常設展全ては見られませんでした。
入所していた方達のインタビュー映像はひとつも見られず終了。
なのでまた予約したいです。

2階の常設展と企画展の撮影は不可。
1階ならば大丈夫です。

施設の満足度

5.0

利用した際の同行者:
一人旅
アクセス:
2.0
コストパフォーマンス:
5.0
人混みの少なさ:
5.0
展示内容:
5.0
バリアフリー:
5.0

クチコミ投稿日:2021/05/12

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