境内では最古の句碑です。
- 4.0
- 旅行時期:2020/12(約5年前)
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by 旅好者さん(男性)
太宰府 クチコミ:51件
本殿の回廊の東側出口を出た先に松尾芭蕉句碑がありました。すぐ横に中島神社の階段があり、また、中島神社の由来を書いた大きなものがあるので、見落としそうです。この句碑は1789年(寛政元年)に花臺坊(宿坊)を取次にして建立されたものだそうで、境内では最古の句碑ということです。石碑は苔むしていて、文字はほとんど読めません。説明文を頼りにすると、これは1694年(元禄7年)春、芭蕉51歳の時の句で「梅が香にのっと日の出る山路かな」です。蕉翁百年忌が近付いてきたので、芭蕉の流れを継ぐ弟子の誰かが梅を詠んだ句を選んで奉納したのでしょう。芭蕉は若い時に太宰府天満宮を訪れていて、その時は良い句が詠めなかったと言っていたそうです。大阪で客死した旅路は九州へ向かっていたとされ、芭蕉の天満宮への思いを汲んだのでしょう。また、「のっと」とあるのは軽み表現で、当時、滑稽俳諧と称してもてはやされていたのだそうです。のっととは短時間の動きを表すそうで、句の意味は、梅の香りに気を取られながら山道を歩いていたら、いつのまにか陽が昇っていたとなる様です。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 友人
- アクセス:
- 3.0
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2021/01/23
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