地上10階部分に里山の自然をビオトープにより再現した屋上庭園です!
- 4.0
- 旅行時期:2020/11(約5年前)
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by hiroさん(男性)
池袋 クチコミ:33件
『豊島区役所 豊島の森』は、豊島区が掲げる「環境都市づくり」の象徴として、かつての豊島区内に自生した植物、昆虫、鳥類などと共存する里山の自然をビオトープにより再現し、植生や生態など自然のしくみを学びながら憩える場として、2015年(平成27年)に竣工した「としまエコミューゼタウン」(地上49階建て・地下3階、高さ189メートル)10階南側屋上部分に整備された豊島区の施設です。
ちなみに「としまエコミューゼタウン」は、日本初となる本庁舎施設と超高層マンションを組み合わせた官民一体型の建物として、「旧・豊島区立 日野出小学校」および「旧・南池袋児童館」の跡地を含む敷地面積が8,324.91平方メートルの南池袋2丁目エリア(南池袋二丁目A地区)を都市再開発法に基づく市街地再開発事業により整備され、東京メトロ・有楽町線「東池袋駅」の地下連絡通路1番出入口と直結しています。
建物館内の構成は、地下2階に「地下鉄連絡通路」、地下2階から地下1階に「駐車場施設」、1階から2階に「商業施設」、1階一部と3階から9階に「豊島区役所」、10階に「中間免震階」を挟み、11階から49階の高層部分が「マンション施設」となっています。
建物名称として用いられている”エコミューゼ”とは、”エコロジー(生態学)”と”ミュージアム(博物館)”を組み合わせた造語であり、10階南側屋上部分の『豊島の森』から低層部分の4階までのエリアに階段状の立体的な垂直屋上庭園となる「グリーンテラス」を配置し、さらに1階の敷地南側部分に整備されている人工地盤からなる「けやき広場」までのエリアに雨水再生利用水を循環させながら流すことにより自然と建物の共存をはかり、9階までの建物低層部分外壁全面に壁面緑化パネル、太陽光発電パネル、リサイクル木材を用いたルーバーを組み合わせた外装パネルを配置して建物コンセプトである「樹木のような建築」が表現されおり、建物竣工後の2015年(平成27年)には「グッドデザイン賞 街区・地域開発および地域・コミュニティづくり/社会貢献活動」(日本デザイン振興会)、2016年(平成28年)には「第15回 屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール 環境大臣賞/屋上緑化部門および日本経済新聞社賞/壁面・特殊緑化部門」(都市緑化機構)、2017年(平成29年)には「日本都市計画学会計画設計賞」(日本都市計画学会)、2018年(平成30年)には「第58回 BCS賞」(日本建設業連合会)を受賞するなど各種業界団体によるさまざまな視点から評価されています。
今回は、「としまエコミューゼタウン」に移転した「豊島区役所」に初めて訪れて10階屋上庭園の『豊島の森』に立ち寄りました。
コンパクトですが、ビオトープにより里山の自然が再現され小川が流れる水と緑に囲まれた癒しの空間となっており、地上およそ50メートルから都心の眺望も楽しめます。
また、10階『豊島の森』から屋外階段を利用して壁面緑化パネルなどの外装パネルで囲まれた垂直屋上庭園となる「グリーンテラス」を通りながら4階までを下り、植生の緑とともに10階から1階までを循環している雨水再生利用水が流れ落ちる水の音を聴きながら建物コンセプトである「樹木のような建築」を体感し、最近の気候変動などの地球環境保全の取り組みについて今後の都市における自然とのかかわりに関する考え方を学べたような気がしました。
「としまエコミューゼタウン」の建物コンセプトである「樹木のような建築」の中核となる建物南側の10階屋上『豊島の森』から低層部分「グリーンテラス」4階までの空間は、まさに”エコロジー ミュージアム”です。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- 東京メトロ有楽町線・東池袋駅の地下連絡通路1番出入口と直結しています。
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 平日の午後でしたが、小さな子連れの方が1組いました。
- バリアフリー:
- 4.0
- 屋上庭園は、ウッドデッキが整備されています。
- 見ごたえ:
- 4.0
- 屋上庭園とともに地上10階からの眺望も楽しめます。
クチコミ投稿日:2020/12/13
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