狩野派最後の絵師のお墓と略歴を刻んだ板碑
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- 旅行時期:2020/09(約5年前)
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by 紅映さん(非公開)
谷根千 クチコミ:71件
谷中の長安寺には加納芳崖のお墓と板碑があり、それぞれ台東区の史跡と有形文化財に指定されています。
狩野芳崖(1828年- 1888年)は、幕末から明治期の日本画家で近代日本画の父といわれます。盟友の橋本雅邦と共に、日本画において江戸時代と明治時代を橋渡しする役割を担うと共に狩野派の最後を飾った絵師のひとりです。東京芸術大学美術学部の前身・東京美術学校の創立にも尽力した人物です。
因みに、狩野派とは、日本絵画史上最大の画派であり、室町時代中期から明治時代初期まで、約400年にわたって活動し、常に画壇の中心にあった専門画家の集団です。
室町幕府の御用絵師となった狩野正信を始祖として、その子孫は、その時々の権力者と結び付いて御用絵師となり画壇の中心を占め、日本美術界に多大な影響を及ぼしました。
長安寺本堂の前には芳崖の略歴を刻んだ「狩野芳崖翁碑」があります。総高220センチという大きなもので、大正6年の造立です。
取材日 2020.9.12
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4.0
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- 一人旅
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- 人混みの少なさ:
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- 4.0
クチコミ投稿日:2020/09/12
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