細部まで贅と意匠の粋を凝らした、昔の日本のお金持ちのすごさを体現する名建築
- 4.5
- 旅行時期:2017/12(約8年前)
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by porculsさん(非公開)
上野・御徒町 クチコミ:1件
上野の国立西洋美術館に行ったついでに、軽い気持ちで見に行って、あまりの素晴らしさにぶっ飛びました。三菱財閥の当主だった岩崎久彌氏の邸宅で、日本史の授業で習う鹿鳴館などを設計したコンドルの名建築ですが(洋館の方)、細部の細部まで贅を尽くした、凝りに凝った、今ではこんなお金のかけかたは絶対無理!という超絶贅沢で超絶趣味の良い、ある種の最高峰みたいな建物で、時間をかけてじっくり見たいです。私はたまたまガイドさんの説明つきツアーの時間帯にふらりと入ったため、ツアーに参加できましたが、これは参加すべきです。豊富なエピソードを聞きながら見るか否かは大違い。たとえば、一時、制作できる職人さんがいなくなった「金唐革紙」という美しい美しい壁紙。戦後、ここを接収した米軍兵が、銃で撃ったりしてボロボロになったとか、憤死しそうになるほど、繊細で美しく、最高峰の技巧。あるいは、ベランダに敷き詰められたカラフルなタイルが、何と全てミントン社に特別注文して作らせたものだったこと(ミントン社にもサンプルが残っていないそうです)。…といった、含蓄の深いエピソードをたっぷり聞くことができて、見る目が変わります。洋館と和館とビリヤード小屋があり、ぱっと見は洋館が美しくて圧倒されるのですが、ツアーに参加していると、和館の方が細部にお金がかかっていて、本当の贅沢とはこういう(見てくれの派手さではない)ことか…と、じわじわ感動します。「庭園」という名前ですが、私は建物の方に圧倒されてしまい、庭園の印象があまり残っていません…美しいものが好きな人、建築好きな人、日本の匠の技に興味のある人…ぜひぜひ、一度は訪れてみたい名建築です。
- 施設の満足度
-
4.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.5
- 上野、湯島、上野広小路駅などから徒歩圏内です。どこからも、少し歩きますが、周辺は観光スポットだらけなので、歩くの苦になりません。
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 以前は平日でもそこそこ混んでいましたが、今はどういうシステムになっているのか、わかりません。
- 見ごたえ:
- 5.0
- 明治の財閥の底力というか、お金持ちがお金に見合った教養や品格を持っていた良き時代の最高峰の文化です。
クチコミ投稿日:2020/09/09
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