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JR仙山線

乗り物

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これからの鉄道の在り方の理想形とも言える素晴らしい路線だと思います。

  • 4.5
  • 旅行時期:2020/07(約5年前)
ケロケロマニアさん

by ケロケロマニアさん(男性)

仙台 クチコミ:95件

個人的に、自身の繋がり等を通じた愛着のある路線を除いて、これまでの生活空間以外の路線として客観的に判断して全国で一番好きな鉄道路線が、実は仙山線なんです。

こういうサイトをご覧になるような方は、鉄道愛に満ちた方が多いかと思われますが、そんな中で、この路線を客観的な価値判断でナンバー1に挙げるような方は少ないのではないでしょうか。

でも、私がこの路線を一番にしてしまうのには、幾つかの理由が絡んでいます。一つは、その名の通り、県都間を結ぶ路線として、運行本数も多くて、沿線の途中下車旅が容易であること、二つ目に、山寺を始めとして、それ程長い路線ではないにも拘わらず、作並温泉や、愛子からバスを使えば秋保温泉にも行けたりと、普通に観光や温泉が楽しめるスポットに恵まれている一方で、奥新川駅や面白山高原駅など、秘境駅的な風情が満載の駅に簡単に立ち寄れるので、鉄道マニア的な欲求も満たされること、そして三つ目が四季折々の風情の違いが劇的に楽しめること、同じ冬でも、仙台市内に全く雪がなくても、県境を越える辺りでは、完全な雪景色になったりするのが素晴らしいです。

そして何よりも、四つ目の理由として挙げたいのが、沿線住民がきちんと利用している”生きた鉄道”であることですね。この点は、ローカルテイストを求めがちの鉄道マニア的な見方からは相容れないのが普通の着眼点ですが、仙山線では双方が”同居”できている素晴らしさがあり、ここが私が一押しする最大の理由なんです。

山形から仙台に向かう場合、県境を過ぎて陸前白沢駅位までは、ローカル線的な風情を味わいつつ、急に仙台の都市圏に入って乗客が激増する、みたいな流れは、私的にはどうしても、先日惜しまれつつ廃止となってしまった、札沼線で新十津川から札幌まで向かう時の流れを思い出してしまうのですが、あちらは特に末期は完全に”死んでしまった”鉄道だったため、今となっては廃止は当然、と言わざるを得なかった訳で、それだけにこうした健全に生きている鉄道の姿を体感しつつ、多くの方に今後の鉄道の在り方に対して、思索を巡らせて頂けましたら嬉しいです。

施設の満足度

4.5

コストパフォーマンス:
5.0
人混みの少なさ:
4.0
乗り場へのアクセス:
5.0
車窓:
5.0

クチコミ投稿日:2020/07/31

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