難波宮跡公園(なにわのみやあと公園)

公園の付近一帯が難波宮跡地です。

5.0
旅行時期：2020/03（約4年前）

by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん（非公開）

大阪城・京橋クチコミ：15件

大阪城南にある大きな都市公園です。大化改新後に時の孝徳天皇が蘇我氏の勢力の強い飛鳥の地を嫌い前期難波宮と呼ばれる〝難波長柄豊碕宮〟を造営するが、天皇の崩御を経て都は飛鳥へと戻ることになる。

次に奈良時代聖武天皇の時代に恭仁京から難波宮に遷都した時期があった。僅か1年の後平城宮に遷都するが、ここ難波宮は陪都として桓武天皇が平安京遷都するまでの一世紀もの間朝廷直轄地となっていた。

長きにわたり詳細な場所が不明だった難波宮であったが、大正時代に瓦とみられる出土品が見つかった。しかし周辺は陸軍によって用地接収されていたために発掘調査はできずじまいであった。しかし敗戦後陸軍省の管轄を外れた際に学術調査の機会を得て予備調査を行いつつ出土品を集めて行った。しかし敗戦後の混乱から立ち上がるための復興工事があちらこちらで始まったことにより、発掘作業は困難を極めたようだ。しかし努力の結果都の建物であった遺構が次々と見つかることになり、難波宮の存在が明らかにされて行くことになった。

戦後すぐに発掘調査を始めた結果今の広さの難波宮跡地を都市公園とし、市民の憩いの場として現在に至っている。しかし今の公園は難波宮跡のほんの一角であるに過ぎない。既に建物や道路が建設された後に遺構調査をするのは不可能に近い。しかし大阪が首都であったことを示す貴重な遺構があるところで遊んでいることには間違いない。

大阪城近くにまた歴史ある場所が存在する。そんな気持ちにワクワクしながら散策したい場所であると感じた。