味にも対応にも不満、お勧めできない有名店

1.5
旅行時期：2020/02（約6年前）

by 猫のミーさん（女性）

門司・関門海峡クチコミ：20件

門司港と言えばここというほど有名な観光地であり、食事処でも
ある、そもそも門司港行きを決めたのも、ここを含むレトロ街
やここの食事の素敵な写真付きの新聞紹介を以前に見たことが
きっかけでした。ふぐと言えば、てっさやふぐちりを含む和風の
コースが一般的なところ、さすが本場のこのレストランでは
ふぐステーキなど洋風にアレンジした料理を含むおしゃれな
コースがあって、写真がとても美味しそうに見えたのです。
それからずっと一度行ってみたいと思っており、今回お気に入り
の古民家ホテルが大宰府にでき、そこの滞在で福岡を訪れるに
あたり、若干離れてはいるものの、同じ福岡内の移動ですむ
なら折角なので、2泊3日の旅程を組んで訪れました。
先に大宰府、翌日門司港に移動して1泊、翌日帰阪前の旅の
フィナーレ的食事の場所として、ここを選んだのですが、非常に
がっかりな内容でした。
お店に入ると、まず、主室ではない、別室に案内されました。
そこには明らかに団体客用と思われる何十人分ものテーブル
セッティングができており、セッティングの内容から、一番
安価な焼きカレーセットであることはすぐに分かりました。
その団体用のセットのわずかに空いたスペース、まあ二人なら
セットOKな部屋の隅に、他のテーブルのセットとは違う二人
分の会席コース用のセッティングがされており、そこを指定
されました。

テーブルの真横にはメニューや補充用のセットなどが無造作に
置かれ整理もできておらず、汚らしい感じで、いかにも無理やり
二人席を入れ込んだのは明らか。別室のその部屋でも窓際も
あったのに、それら上席は全て団体客に占領された状態でした。
こう言っては何ですが、団体客料金というのは個人手配に比べて
かなり安価なのが普通です。その上、もともと高めのふぐ洋風
会席をお願いしていたのに、末席以下の席に通され、その時点
で非常に不快、また、そもそも一般客を団体客と同じスペースに
押し込めること自体、配慮が足りません。どういったグループ
かは知りませんが、団体客はどうしても賑やかになるのは避け
ようがありません。そこに二人だけ全く関係のない個人客が
入れば居心地悪く感じるのは誰にも想像できることと思います。

連れが体調を崩し、結局私のみ会席で連れは一番量の少ない
メニューとして、海鮮焼きカレーセットに変更することになって
しまいましたが、それでもなお一人分は会席だったのです。

急な変更に対する対応や他の基本的な対応は決して悪くはあり
ませんでしたが、予約の時から、静かな環境で食事がしたいので
なるべく混まない時間帯でと相談の上、店側の提案で少し早目の
11時30分開始とし、少々朝忙しい思いで準備して行ったのに
団体客の真っ只中に放り込まれ、腹立たしい気持ちにさえなり
ました。

それでもまだ食事が美味しければ、少しは評価もましになった
と思いますが、まずいか、まだましという評価の料理しかなく、
美味しいと言えるものは　一つもありませんでした。
出来立てならもう少しましだっただろうと思える料理も冷めて
いるため一層美味しくない。これも厨房のある主室でなく、
別室にされたのが原因の１つと思います。使われている素材
の質も悪く、湊町なのに、魚介も冷凍品？でも使っているのか
茶碗蒸しや焼きカレーに使われている海老等は、明らかに臭か
った。また焼きカレーは味が完全にぼやけていて、熱い内は
まだしも冷めるとまずいとしか言いようのない代物だった。
それでも美味しくないのにさらに割高な会席二人分のお値段
を支払うよりは、むしろ連れが体調を崩して、まずい料理に
支払うお金が少しでも減って良かったと思える内容でした。

また、連れの体調不良で二人の品数が全く違っていたため、会席の
方も早めに出すという提案で、そのようにしてもらったお陰で
団体客到着前に店を出ることができましたが、かなり準備が
できていて間もなく到着という雰囲気だったので、ゆっくり
会席をいただいていたら、団体客とかち合ってゆっくりどころか
うるさくて、うんざりしたことと思います。

食後、焼きカレー専門店の前を通ると若い人の行列ができて
いた。若い人の好みが私たちに合うか多少疑問だけれど、でも
こういうものは専門店の方が安くて美味しかったかもと思いながら、
街を後にした。

前日のランチに利用した、これも地元では有名な御門食堂も
決して美味しいと言えるほどの味ではなかったし、割高だった
けれど、予約時に席の希望をしっかり確認してくれ、少し奥ま
ったプライベート感のある素敵な窓際の席も確保してくれてい
たので、ここよりはずっとましだった。実際行ってみて分かった
ことだけれど、御門食堂は窓際の席が3テーブルしかなく、
内二つはソファータイプ。おしゃれだけれど喫茶向きで、食事
には若干不向き。私たちが案内された、唯一の窓際のダイニング
テーブルタイプは前後に仕切りがあるので、プライベート感も
増し、三井倶楽部と比べてずっと良かった。

ここにはかつてアインシュタインが宿泊したとのことで、2階は
当時の品などが展示されていました。続き部屋には林芙美子の
記念館にもなっており、かなり見応えがあった。下で食事を
してもここが無料や割引になったりはしないし、この三井倶楽部
で食事する意味はない。この博物館を訪れるだけで十分ここの
雰囲気を楽しめるので、食事はよそで済まされることをお勧めする。