矩姫(かねひめ)のひな人形が圧巻
- 5.0
- 旅行時期:2020/02(約4年前)
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by たびたびさん(男性)
名古屋 クチコミ:294件
徳川美術館の尾張徳川家の雛まつりを代表する雛飾りは、尾張徳川11代当主斉温(なりはる)に京都の近衛家から嫁いだ福君(さちぎみ)の雛道具と14代当主慶勝の正室、矩姫(かねひめ)のひな人形。前者はひな人形が伝わっていないということでしたが、たぶん、始めからなかったんだと思います。雛飾りだけあって、ひな人形はないというのは古い時代だとそれが当たり前でしたからね。
ただ、見ごたえとしては、矩姫(かねひめ)のひな人形が圧巻。享保びなのような細い切れ長の目は、どうかすると不思議な仏像みたいな迫力もあって、他の展示品の追従を許しません。
ただ、一方で、矩姫(かねひめ)の夫、慶勝は幕末の難局を駆け抜けた尾張徳川家の最後の殿様。徳川幕府からおしきせ養子を受け入れ続けた尾張徳川家の時代から、分家から入ったとはいえ、久々に登場した尾張家のプロパー当主。安政の大獄では謹慎を受けますが、その後、復活。第一次長州征伐では征討軍総督となり外交的に勝利。松平容保も含めた高須四兄弟の物語も含めて思いを馳せると、もっと味わい深く鑑賞できるような気がします。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 催し物の規模:
- 5.0
- 雰囲気:
- 5.0
- バリアフリー:
- 5.0
クチコミ投稿日:2020/02/17
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