日本の全ての産業の総祖神が祀られています

5.0
旅行時期：2019/12（約6年前）

by ゆっくさん（男性）

館山クチコミ：5件

　JR内房線館山駅からバスで安房神社前バス停まで20分。そこから徒歩10分程。看板も出ています。鳥居にある社号標は、東郷平八郎によるもの。ここから参道が山に伸びておあり、次の鳥居で90度に右方向にカーブしています。境内に入ると凛とした空気を感じました。
　創始は2700年前。天富命（あめのとみのみこと）が神武天皇の指示で、まず「阿波国」を開拓したそうです。そして、更に肥沃な土地を求め、この地に辿り着き、この地を「安房国」と呼んだのが始まりだそう。天富命が先祖の天太玉命（あめのふとだまのみこと）を祀ったのが安房神社の起源となります。
　主祭神である天太玉命は、天照大御神が天の岩屋に籠った時に、出現のお祭りのために鏡や玉、織物、矛、楯といった武具を調達したことから、日本における全ての産業の総祖神として、ものつくり、企業隆昌、商売繁盛、技術向上などに御利益があるとのことです。天太玉命が祀られている上の宮は伊勢神宮と同じ神明造で作りとなっています。
　本殿に向かって右側奥には下の宮があり、天富命が祀られています。開拓の神として、チャレンジ精神、新しい縁を結ぶことになど御利益があるそうです。下の宮の前に御神木である樹齢500年の槇の木がありました。
　鳥居傍の授与所で御朱印とお守りを頂戴することができました。
　なお、日本列島を龍の形になぞらえると、この地は龍の宝玉をもつ爪の部分にあたるため、日本三大金運神社の一つと言われているそうです。また、ここから10㎞程離れた洲崎神社と並んで、安房国の一宮となっています。洲崎神社の御祭神は天太玉命の奥さんである天比理刀命（あめのひりとめのみこと）です。