深山幽谷の古刹・即身仏・圧巻の諸仏像
- 5.0
- 旅行時期:2019/11(約6年前)
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by DoubleO7さん(男性)
揖斐川 クチコミ:3件
滋賀と岐阜の寺と城巡りの旅の最終日は華厳寺の後、横蔵寺を参拝しました。華厳寺への行きと同様に揖斐川町はなももバスを華厳寺仁王門前11:50で予約できました。門前の富岡屋で満願そばの昼食を済ませ目の前のバス停に向かうと程なく車が来ました。同乗者は行き一緒だった中年の女性です。定刻より早めに出発し女性を樽見鉄道の谷汲口駅で降ろし横蔵寺に向かいます。駅から華厳寺総門前の道を通り山間の道を進み横蔵寺近くの上神原集会所で車を降りました。12時5分でした。横蔵寺へは徒歩で5分程緩やかな坂道を上ります。お寺の入り口に南無大師瑠璃光如来の白い幟がはためき横に両界山横蔵寺と刻した石柱が立ちます。ピークは過ぎていましたが紅葉・黄葉が見事です。飛鳥川という小川にかかる朱塗りの医王橋を渡ると正面に戦国時代の山城を思わせる石垣が続きます。その真正面に仁王門(山門)があります。風情と歴史を感ずる仁王門をくぐると深山幽谷の世界です。正面の石段上に本堂が見えその右手に美しい三重塔が建っています。本堂に家内安全と健康長寿を祈願した後、案内表示に従い進むと高みに舎利堂と瑠璃殿があります。横蔵寺「ミイラのある寺」として知られています。舎利堂に安置される「舎利仏(即身仏)」は文化14年(1817年)に断食し入定、即身仏となったと妙心法師の遺体です。堂内にあがり即身仏を拝見します。お体は意外と小さく見えます。手足は枯れ木のようになっています。薄暗く目を凝らさないと細部は見えませんが表情もうかがえます。口を開いて何かを叫んでいるように見えました。延暦20年(801年)伝教大師開山の横蔵寺は美濃の正倉院とも呼ばれ多くの文化財を有します。舎利堂向かいの瑠璃殿内には多くの仏像が並び圧巻です。薬師如来、四天王、十二神将、二体の金剛力士、大日如来、深沙大将といった木造の尊像が並びます。どれも見応えがありますが中でも特に迫力ある表情・姿の深沙大将立像、穏やかで優雅な大日如来坐像、二体の大きな金剛力士像(仁王門から移管)が印象に残ります。瑠璃殿は12月から3月までは寒さが厳しいので休館になるとのことでした。拝観料は舎利堂と瑠璃殿をあわせて500円です。参拝者が引きも切らなかった華厳寺に比べ晩秋の横蔵寺は訪れる人もまばらで深閑とした雰囲気でした。帰りもはなももバスが13:30で予約でき養老鉄道の揖斐駅まで送ってもらいました。揖斐駅まで30分弱、料金は300円でした。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
クチコミ投稿日:2019/12/29
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