近代化遺産建築の保存・活用方法として理想的な一例
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- 旅行時期:2019/11(約6年前)
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by beanbagさん(男性)
奈良市 クチコミ:2件
JR奈良駅旧駅舎は1934年(昭和9年)に竣工した近代化産業遺産です。解体危機を乗り越え、曳家工法によって現在の場所に移動して、奈良市総合観光案内所として活用されています。
屋根には九輪、四隅には風鐸が吊り下げられた寺院風の装飾を施しながら、水平線を強調したフランク・ロイド・ライトのプレーリースタイルを彷彿させる和洋折衷の建築です。個性的な外観は一種の風格さえ感じさせます。
高い天井は折り上げ格天井というそうですが、寺院など格式の高い建築で採用される様式です。その中に平城京を模した内装を施し、観光案内所としています。外国語を話せるスタッフを配置し、国際観光都市・奈良にふさわしい陣容を整えています。歴史的建物を保存・活用する手立てとして適切ではないかと思います。
案内カウンターの右にはスターバックスの店舗があり、観光で疲れた時に一息入れたり、電車の待ち時間を過ごすのにも利用できます。
私自身が奈良を訪れる際は、ほとんど近鉄を利用していましたので、この駅舎の現役当時の記憶はありませんが、こうした伝統ある建物を保存していくことで、この街の価値がさらに高まるのではないでしょうか。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- バリアフリー:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2019/11/17
いいね!:27票
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