「クローン美術品」展
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- 旅行時期:2019/10(約6年前)
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by OE-343さん(非公開)
上野・御徒町 クチコミ:40件
芸大美術学部の特に日本画家系のコースでは、最近文化財の復元に関する取り組みが進められています。もともと、日本画の学習では模写が非常に大きなウェイトを進めていますが、それをいっぽ進めて、文化財の保存や修復、さらには失われた文化財の再現にも役立てよう、という取り組みです。この「クローン美術品」と銘打った高度なレプリカとでも言うのでしょうか(彼らはレプリカとは違うと言っていますが、広い意味ではもちろん白理科です)に関する展覧会には毎年伺っておりますが、今回はいっぽ進めて、西洋美術の有名な作品の「クローン美術品」と彼らが言うところの模写作品の解説もあり、研究は1歩進んでいると言う印象でした。
なお、私が関わるような、楽器の業界におけるレプリカとは、できるだけ似たような素材を使って同じ設計で作る事ですが、こちらのクローン美術品は必ずしもそうではなくて、可能な場合はできるだけ同じ素材、と言うものを求めますし、一方壁画などでは、和紙などを用いて似たような雰囲気を再現する、と言うところに重点が置かれており、バーミヤンの大仏のオリジナルの技法で作られたわけではありません。なので、ここに言う「クローン美術品」には、様々な概念が含まれている、と言うことを理解する必要があります。
- 施設の満足度
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4.0
クチコミ投稿日:2019/10/09
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