正面外壁は100年位前に竣工した旧本社屋のもの とのことです
- 4.0
- 旅行時期:2019/03(約5年前)
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by 風来坊之介さん(男性)
神田・神保町 クチコミ:162件
千代田区神田神保町界隈を散策の折見掛けた建物で、1丁目を走る靖国通りとほぼ並行して1本南側を東西にわたり、いろいろの店舗などが並んでいる神田すずらん通りの一画にあります。
通りから見える正面外壁やアーチ形の窓が、並んでいる他のビルと違い歴史を感じ目を惹かれます。
近付いて見ると中央の柱に、彫刻とともに「文房堂」の名板や正面外壁の簡単な説明と千代田区の「都市景観賞」のプレ-トが、右手の柱には「千代田区景観まちづくり重要物件」のプレートが掛けられています。
この簡単な説明を見ると、
創業が1887年 (明治20年) ということと、正面外壁は、1922年 (大正11年) に竣工した旧本社屋のもので、翌年の関東大震災で内部が焼失したが、当時としては数少ない鉄筋コンクリート建築であったため倒壊を免れ、第2次世界大戦の戦禍をも幸いにして、くぐり抜けてきた。
ことが分かるが、現在のビルについては触れてないので後程調べたところ、
1990年 (平成元年)、千代田区より「都市景観賞」を授与し、同年区の要請もあり外壁のみを保存し、特殊工法により背面の建物を建て替えた。
その後、2003年 (平成14年)、千代田区より「千代田区景観まちづくり重要物件」に指定され、同年外壁補修工事を行い現在に至る。
とのことで、現在の正面外壁は、旧社屋のものを綺麗に保存していることが分かり、これからも「文房堂の歴史」を記憶に留められるよう維持していって欲しい と思う次第です。
なお、ここ文房堂は総合画材屋さんで、3階がギャラリー・カフェ、それより上がギャラリーとアートスクールになっていて、3階で一休みしながらら絵画を楽しむことが出来ます。
近くに来られた折などに、正面外壁などをご覧になることをお勧めしたいところです。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- 地下鉄・神保町駅出入口A7を出て左手に30m位進んだ左手の神田すずらん通り西側出入口から入り3分位行った右手で東側出入口の近くです
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 文房堂ビルを見ている間近くを行き来する人はいるが外壁などを眺める人はいませんでした
- バリアフリー:
- 4.0
- 神田すずらん通りの歩道は綺麗に整備されているので大丈夫です
- 見ごたえ:
- 4.0
- 3階までの外壁を見上げると竣工当時はさぞ素晴らしい建物だったろう と思います
クチコミ投稿日:2019/03/23
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