日本人なら一度は行くべき米軍基地に囲まれた美術館
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- 旅行時期:2019/01(約7年前)
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by mozartianさん(男性)
宜野湾・北谷・中城 クチコミ:1件
展示作品数は多くないものの、ゲーテ・コルヴィッツ、ジョルジュ・ルオー、草間弥生らのすぐれた作品を見ることができる。しかし、圧巻は丸木位里・俊夫妻が沖縄現地で制作した戦争のむごたらしさを描いた大作「沖縄戦の図」であろう。美術愛好家であろうとなかろうと、日本人なら一度は足を運ぶべき美術館である。
展示作品の素晴らしさもさることながら、注目すべきはこの美術館のある周辺の環境である。美術館に相応しくないとみる向きもあるかも知れないが、米軍基地のフェンスに囲まれ(写真参照)、軍用機が低空飛行で飛び交う場所にあるからこそ丸木夫妻の作品が生きていると言えるのではないだろうか。基地移転問題が県と国の間で重大な争点となっている今、ここを訪れればこの問題が沖縄だけでなく日本全体の問題として捉えられるべきであることが理解できる。
丸木夫妻の言葉をあげておこう。
「辱めを受けぬ前に死ね、手りゅう弾を下さい、鎌で鍬でカミソリでやれ、親は子を夫は妻を、若者はとしよりを、エメラルドの海は紅に、集団自決とは、手を下さない虐殺である」
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 家族旅行
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 展示内容:
- 5.0
クチコミ投稿日:2019/02/26
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