甲府駅北口広場にある明治初期の木造建築です!
- 4.0
- 旅行時期:2018/05(約8年前)
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by hiroさん(男性)
甲府 クチコミ:3件
『甲府市藤村記念館(旧睦沢学校校舎)』は、1873年(明治6年)に第5代山梨権令(のちの山梨県令:現在の山梨県知事)となった「藤村紫朗」が積極的に奨励した擬洋風建築様式の「藤村式建築」と称する西洋建築に似せて建てられた官公舎、学校、商家などの建築物のひとつであり、1875年(明治8年)に現在の甲斐市となる巨摩郡睦沢村の学校校舎して建築されています。
1877年(明治10年)に甲府を訪れた英国公使「アーネスト・サトウ」は、「藤村紫朗」が奨励した擬洋風建築様式である「藤村式建築」の建物を見て驚き自身の日記に”その数は街の規模からして日本一だ”と書き残すほどの近代化した街並みとして整備されています。
1957年(昭和32年)まで「睦沢小学校」の校舎として使用されたのちの『旧睦沢学校校舎』は、1961年(昭和36年)まで「睦沢公民館」として利用されましたが、建物老朽化による取り壊し計画の中、1966年(昭和41年)に「藤村様式旧睦沢学校校舎保存委員会」により甲府市内「武田氏館跡」として国の史跡に指定されている「武田神社」境内(西曲輪)に移築復元され、1967年(昭和42年)には国の重要文化財に指定されています。
1969年(昭和44年)からは、郷土資料館『藤村記念館』として郷土の民俗・歴史・教育・考古資料の一般公開が行われ、1990年(平成2年)には教育資料館として展示替えが実施されています。
2010年(平成22年)に「甲府駅」周辺の再開発事業に伴い、歴史景観の再生・市民や観光客の交流ガイダンス施設として活用することを目的として「甲府駅北口広場」に再び移築されて現在に至っています。
木造2階建ての建物は、間口と奥行がともに13.6メートルとそれほど大きな建物ではありませんが、建物中央に太鼓楼と呼ばれる塔屋がある宝形造の桟瓦葺き屋根、建物正面2階部分に1階部分の玄関ポーチなどの庇を兼ねている丸柱付きのバルコニーが設けられ、外壁の漆喰塗りは腰壁・建物四隅・正面丸柱・窓枠部分など部分的に黒漆喰を用いてアクセントを付けた味わいのある外観です。
今回は、7名で電車を利用して「甲州夢小路」で昼食を兼ねた観光で「甲府駅北口広場」に立ち寄りました。
立ち寄った際の「甲府駅北口広場」では、工芸作家・古物商・花屋・飲食店が集う青空市場の催し「春のマルシェやまなし」が開催されていましたが、到着後まもなく雨となるあいにくの天候でしたので、「甲府駅北口広場」をゆっくりと散策できず『甲府市藤村記念館(旧睦沢学校校舎)』の外観を眺める程度で「甲州夢小路」に向うことにしました。
個人的には、建物外観・内観をじっくりと見て廻りたかったのですが7名の団体で行動していたため断念しました。
『甲府市藤村記念館(旧睦沢学校校舎)』の建物内は、入場無料で開館時間が9時から17時(入館は16時30分まで)まで、原則:月曜日休館となっています。
機会があれば、また「甲府駅北口広場」訪れて『甲府市藤村記念館(旧睦沢学校校舎)』の外観・内観をゆっくりと見て廻りたいと感じる歴史ある建物です。建築に興味がある方にお勧めです。
また、きれいに手入れされている花壇がフェンスと共に建物周囲にあり、バラの花が咲いてこちらも気になりました。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- その他
- アクセス:
- 5.0
- 甲府駅北口広場にあります。
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- バリアフリー:
- 3.5
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2019/02/24
いいね!:8票
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