山奥にひっそり佇む、山菜料理のお店

5.0
旅行時期：2018/11（約7年前）

by やんださん（女性）

八頭・若桜・智頭クチコミ：1件

山奥にひっそり佇む、山菜料理のお店です。
広い敷地内には、季節や人数などで使い分けられている茅葺屋根の家や趣向を凝らした小屋などがいくつも点在し、この中で食事をするようになっています。
山奥なので気温が低く、雪や凍結のおそれがあり、冬季は営業はしていません。お問い合わせの上行かれたほうが良いと思います。
11月半ばのお天気の良い、下では暑いぐらいの陽気の日に行きましたが、この場所は山深いので寒く、食事小屋の中も、室外の通り道各所でも、焚火を焚いていました。
焚火なんてしたことがない素人の私は、こんなに山の中なのに、あちこちで焚火して火事は怖くないの？と思ったぐらいｗ
敷地内にはとても大きな滝もあります。創業者が「この土地にはどうしても滝が必要だ！」と作った人工の滝だそうですが、高い所からけっこうな水量で音を立てて流れ落ちているので、人口だと言われても俄かには信じられませんｗ
敷地内に流れる小川には、瓶ビールとラムネとニッキ水が冷やされています。お題は横に置いてあるザルの中に入れるようになっていて、この素朴さも良いです。夏にはスイカが冷やされているようです。
足元は全部悪いです。山のハイキングルートよりも悪い。横幅も狭く、石や木の根がむき出しでゴロゴロしており、平らな所はありません。お年寄りが押しながら歩いているカートのような物も通れません。
しかし、これぞ忘れられた日本であり山里のように思うのです。
敷地内ではニワトリが放し飼いされていて、人を怖がらず自由にウロウロしたり時をつくったりしています。
敷地内別棟にある喫茶店やお土産コーナーで、このコッコ達の卵で作ったお菓子やプリンがいただけます。
事前予約のコース料理は3種類。
この土地で採れる山菜やキノコ類、地元で人気のお豆腐や生でも食べられる手作りコンニャク、そしてさっきまで泳いでいた新鮮な川魚などが丁寧に料理され、盛り付けにもこだわって提供されます。
メニューの数は少なく、単品料理は予約なしでも食べられますが、山菜の天ぷらと川魚の味噌焼きは是非おススメです！臭みは全くなく、川魚が嫌いな家族も「おいしいっ！」とパクパク完食しました。
味付けは、素材の味が十分感じられるよう、全体的に薄味になっています。
正直、このようなお味のお店はいくらもあると思います。料理の味を求めて‥というより、景色や雰囲気をいただきに行くと言うか、苔むした茅葺屋根や、皆が当たり前に自給自足していた、昔話に出てくるような日本の原風景などが好きな方にはピッタリだと思います。