講武稲荷神社は、築地の講武所が移転してきた際、火除けを祈願するため造られた神社です。
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- 旅行時期:2018/05(約6年前)
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by さいたまさん(男性)
神田・神保町 クチコミ:54件
講武稲荷神社は、築地の講武所が移転してきた際、火除けを祈願するため造られた神社です。
講武所の所在する神田旅籠町会が、講武所関連敷地の払い下げを申請し、認められたことから、講武稲荷神社が創設され、火除け等の霊験を祈願しています。
幕末から明治にかけて、講武所が陸軍所と改組されるとともに、講武所関連の敷地は、三菱商会等に、逐次払い下げられ、または所管が転移しました。
地元の旅籠町会は、当該神社の敷地を保有するとともに、講武所花街の振興に努めました。
講武稲荷神社の火除けの霊験が鮮かなこともあり、講武所花街は、大いに繁盛し、にぎやかな街となりました。
講武稲荷神社の創設及びその後の周辺地域の発展等を見ますと、政治体制及び土地管理の変遷に対する神田旅籠町の対応は、まことに先見の明があったものと、評価されます。
特に、三菱財閥形成と踵を接した払い下げ申請は、時宜に適したものと考えられます。
これらの決断に先立つ情報の先取が、特に大事だと感じた次第です。
講武稲荷神社の創設は、後世の者に多くの示唆を与えてくれました。
大変、有意義な、講武稲荷神社訪問でした。
- 施設の満足度
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3.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 3.5
- バリアフリー:
- 1.5
- 見ごたえ:
- 3.0
クチコミ投稿日:2018/07/15
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