役行者、空海、楠木正成ゆかりのお寺
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- 旅行時期:2018/04(約8年前)
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by DoubleO7さん(男性)
河内長野 クチコミ:2件
「五木寛之の百寺巡礼」の一寺である観心寺へは河内長野駅から南海バスで15分弱です。金剛山西麓の深い森を背後にして建つ大きなお寺で701年役行者によって開創されました。まず山門前に楠木正成の騎馬像があり目を引きます。南朝に関わりの深いお寺で、8歳から15歳まで観心寺の塔頭中院で仏道修行したという楠木正成を後醍醐天皇が建武の新政とともに奉行に任命し金堂を再建しました。勅願道場・南朝史跡の石柱のある山門をくぐると緩やかな石段の参道となります。満開の名残の桜が両側にあり風情を添えます。石段を上りきると正面に金堂があります。朱塗りで均整のとれた美しい建物です。御本尊は如意輪観音ですが一年に一度4月に二日間だけの御開帳で当日は直接拝むことはできませんでした。朝9時の参拝でしたが地元の御婦人の方々が境内を一生懸命清掃している姿が印象的でした。金堂の右手に建掛塔があります。楠木正成が建武の新政の無事を祈って三重塔を建立しようとしたが湊川で討死したため完成されずに初層だけが残ったものですが茅葺き屋根で実に端正な佇まいでした。右手奥に進んで行くと「四国八十八ヶ所霊場お砂踏み」があります。四国八十八ヶ所札所の砂を埋め込んだ踏み石が行者堂と御影堂の周りにあります。札所の番号が付されており一歩ずつ順に砂を踏んでいけば八十八ヶ所満願と同じ功徳があるということで有難く番外札所も含め一周しました。更に奥に進むと檜皮葺の屋根の開山堂があります。開山堂前に樹皮がむかれ幹が赤くなっている檜の木がありましたが屋根の素材を自給自足で賄っているようです。開山堂の横には湊川で自刃した楠木正成の首を葬った首塚があり厳粛な雰囲気でした。金堂の周りには1200年前に弘法大師空海が如意輪観音の周りに配置した北斗七星の塚である星塚があります。いくつかは金堂奥の山道になりますが一巡することで一年の厄除けになるということで有難く七つの塚に参拝しました。広い境内の左手には地蔵菩薩や本尊如意輪観音の試作を始めとする多くの仏像を安置する霊宝館もあります。多くの歴史と由緒を感じる予想以上に大きなお寺でした。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
クチコミ投稿日:2018/04/14
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