「本涯を辞す」・・・・感慨深い五島の三井楽の地
- 4.5
- 旅行時期:2017/08(約8年前)
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by noelさん(女性)
五島列島 クチコミ:8件
空海はその足跡を日本のあちこちに残しています。
まさに旅の達人かもしれません。
そんな空海は、ここ五島の最果ての地にも立ち寄っています。
804年、私費留学生として遣唐使船で中国へ渡りました。
その時の日本で最後の寄港地となったのがここ五島の三井楽の地です。
当時の船旅は、今とは違い生死をかけたものでした。
現にこの空海が渡った4艘の船のうち3、4艘は沈没してしまいました。
この辞本涯という言葉は、「日本のさいはてを去る」の意味だそうです。
本当にこの東シナ海を目の前に立つと、当時の遣唐使たちの思いが伝わってきます。
幸いなことに?、ここまでのアクセスはいいとは言えません。
ましてだんだんと道が細くなって、まるで遊歩道のように細い道になっています。
車で通っていいの???と疑いたくなるほどの道です。
そのせいか、私たちが訪れた時には、誰もいませんでした。
この大海原を独占できました。
そんなわけで804年にタイムスリップして、当時の空海(また藤原葛野麻呂や橘逸勢も
同じ船だったと思います)の気持ちになって水平線を見てください。
実は潜伏キリシタンの文化遺産として教会を巡るのが、私自身のこの旅の目的のようなものでした。
でもこの三井楽の最果ての大地を踏みしめたら、五島の中でここが一番気に入ってしまいました。
空海ファンのみなさんは勿論のこと、そうでない方も是非訪れてみてください。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 家族旅行
- アクセス:
- 3.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 誰もいませんでした。
- 見ごたえ:
- 4.5
クチコミ投稿日:2017/10/06
いいね!:66票
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