すごく辺鄙なところにあるけど一度はいっておきたい老舗の勝浦担々麺

3.5
旅行時期：2016/01（約10年前）

by Tonyさん（男性）

勝浦クチコミ：3件

　正月の喧騒も引けた頃、寒いから勝浦坦々麺でも食べたいなと思い人気店の一つ《しんでん》にいってまいりました。B-1グランプリでちょっと有名になったこともあり今では勝浦、鴨川界隈で勝浦坦々麺を扱う店は40店舗を超えたそうですだが、ここはそんなブームの前から、ズッと地元で愛されて来た老舗店です。今回いったのは土曜日の昼過ぎ(2時ごろ)でしたが、観光客以外に(むしろ半数以上が)学生やら漁師さんやら地元の人たちでまだ満杯でした。一応私も千葉県出身で昔から偶に来ていたので半分地元みたいな顔して座ってました。
　メニューは坦々麺か坦々つけ麺の二つだけ。お味の方は、みため通りでラー油がじゃぶじゃぶ入っていて辛い！！でも大量の玉ねぎの甘さが、その辛さと絶妙なバランスで混ざりあっててうまい！！麺は中細の縮れ麺で食べやすいですが量が多いです（多分1.5人前ははいってま）。今回久しぶりにきて麺を減らしてもらうのを忘れてしまい、残念ながら腹が膨れ切ってしまいました。というのも、ここの担々麺は出汁が凄く良く出ていて且つ辛いので最後にライスを頼んでオジヤするのが定番なんです。今回も若い連中がほぼ全員ライスを頼んで（しかもどんぶり飯）凄く美味そうでしたが、すっかり忘れていて”シマッタ～！”と大変後悔しました。
　それと量の他に注文の際に辛さを聞かれますが（偶に忘れるので）よほど辛さに自信のある方以外は、普通か控えめを頼むことをおすすめします。ここはそもそも勝浦一辛い担々麺と言われていて普通でも十分からい、私など汗をふくハンカチがびっしょりになります。いわんや辛口を頼むと、もはや溶岩のようなスープがでてきて（チャレンジしたことはないですが人の注文するのをみていて）相当辛いみたいです。
　エラく長くなりましたが、最後に勝浦坦々麺の由来も書いておきます。発祥は昭和30年頃と言われていて、江沢という食堂の御主人が当時話題になっていた坦々麺をここ勝浦でもつくろうと試みたが、当時ゴマの値段が高くて手に入りずらく、それでも地元の人達に担々麺を楽しんでもらいたいとラー油と玉ねぎをベースにゴマ抜きでつくり、独自の進化を遂げたのが勝浦担々麺です。ただ、最近ではゴマの入っている新興勢力のお店も人気ですが、まずはゴマなしの正統派勝浦担々麺をたべてみてください。