西洋文明を吸収する場所でした。

3.5
旅行時期：2017/05（約9年前）

by maa7さん（男性）

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江戸時代、日本は鎖国政策をとっていたため、ほとんど欧州とは交流がありませんでした。そんな中、オランダだけが、西洋文化の窓口となっていたわけです。
そのオランダの商館長は、年に一度だけ、将軍拝謁が許されており、その際に江戸の宿所として指定されたのが、この長崎屋だったわけです。つまり、ここは単なる宿所ではなく、医学者などが最新の知識を学ぶための場所だったのです。訪問者の中には、『解体新書』の杉田玄白、エレキテルなどを発明した平賀源内なども含まれていました。
今となっては長崎屋の面影など全くなく、見どころといったものはありませんが、この場所が西洋文明を吸収していた唯一の場所であったことを思うと感慨深いものがあります。