大宰府の歴史を担ってきた寺院
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- 旅行時期:2017/04(約9年前)
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by masa8982さん(男性)
太宰府 クチコミ:12件
太宰府市内にあるお寺です。歴史は古く、天智天皇が発願して建立したそうです。平安期の『源氏物語』にも登場しますから、当時から有名な寺院だったのでしょう。律令時代には九州の寺院を統括していたそうで、それほどの権威と格式のあるお寺だったそうです。受戒して僧になるための戒壇が設けられていたことからも窺えますね。実際、こちらの宝蔵に収蔵されている仏像を見ると良く理解できます。大宰府駅と都府楼駅の中間にあるので、歩いて行くと少々掛かります。コミュニティバスに乗って行かれると良いでしょう。
往時は九州一の大伽藍を誇ったそうですが、現在残っているのは江戸時代に建てられた講堂と金堂、鐘楼のみです。大門や回廊、五重塔や僧坊などは礎石を残すのみです。ただ、並木道の静かな参道を通り、境内に入ると何とも言えない雰囲気が漂っています。一見すると地方にある物寂しいお寺なのですが、それだけでは無く、歴史の重みから来るような厳粛な雰囲気を感じます。国宝である飛鳥時代の梵鐘が無造作に吊るされた鐘楼も、そういうことをして当然の寺格があるのだ、ということを暗に示しているようで、その所為もあるかも知れません。
大宰府というと天満宮、というイメージが先行するかもしれませんが、往時の大宰府は九州の政治と文化の中心であり、海外との窓口でもありました。そういう地域の中核を担っていたお寺ですから、文化的・歴史的な価値も非常に高いです。宝蔵に収蔵されている仏像はわざわざ見に行く価値があります。是非訪問して欲しい場所です。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2017/04/24
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