限りなくコンサートホールに近い多目的ホール
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- 旅行時期:2017/04(約9年前)
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by OE-343さん(非公開)
上野・御徒町 クチコミ:40件
限りなくコンサートホールに近い多目的ホール。建設当時は、いわゆるヨーロッパ系のクラシック音楽と呼ばれるジャンルの音楽を取り上げるコンサート会場としては日比谷公会堂などが使われていましたので、ここはまさにコンサートホールでした。その後、ここ20年位にすみだトリフォニーやオペラシティーなどのいわゆる「ヨーロッパのクラシック音楽」に特化したコンサートホールが作られるようになると、多少、多目的ホールとしての使用を考慮された設計のこちらは、若干存在感が落ちています。ところが、オペラの演奏となると話が違ってきます。新国立劇場がより音響等も計算されたオペラ用のホールとして建てられているわけですが、各種団体の対立などから、海外の団体を呼んで「興行」を行う場合、新国立劇場の設備では定員が少ないことから収益性が低い、といった理由から、主に海外団体を中心にオペラではここが主力会場となっています。それでも、一応もう一つの選択肢とされ時々使われるNHKホールなどに比べると、ケタ外れで良い音響がありますし、比較的良いホールとして重用され続けています。個人的にはもっと評価されている方だと思っています。これは、すべて前川の設計のバランスの良さによるものです。
私にとって、ここはコンサート会場であるとともに、あけぼのの待合室でもあったということを最後に記しておきたいと思います。 4階の資料室は、大型の音大図書館などに比べると劣るものの、マイナーな楽譜などもある程度(ただ重要な作曲家でも色々抜けてる、例えばHildegard von Bingen, Ruth Crawford など) 揃っており、出発前まで時間があったときに色々と楽しむことができました。
- 施設の満足度
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3.5
クチコミ投稿日:2017/04/22
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