綾広の滝

自然･景勝地

御岳山宿坊：駒鳥山荘で「綾広の滝」の滝修行

4.0
旅行時期：2016/08（約8年前）

by 実結樹さん（女性）

青梅クチコミ：13件

東京の奥座敷、御岳山の宿坊：駒鳥山荘に宿泊すると「滝修行」が体験出来ます。
勿論、希望者だけですが、宿泊日の翌早朝、参加したのは外国人カップル×2＋日本人女性の二人組＋私一人＝7人でした。
音を立てて降る雨の中、30分掛けて綾広の滝まで泥跳ねを上げながら御師様に続きます。
御師様は凄い速足ですが、後ろのことなど構わず突き進みます。
宿泊申込みの電話をした時、私の年齢を訊いて「登山の経験はありますか？　着いて来られますか？」と言われました。
さして起伏のある山道ではないのですが、ひたすら黙々と遅れないように着いて行きました。

滝の近くにテントが張ってあり、その中で滝行用の白衣に着替えます。
女性は白Tシャツの上に白衣、鉢巻。
男性はふんどし一丁に鉢巻だけです。
外国人も勿論、同じ姿。

準備運動や作法のレクチャーは日本語に続き、英語で御師様が行います。
先ず、外国人男性2人が滝に打たれ、次に外国人女性二人が続きます。
日本人女性二人の後、私は一人で大雨で水量の増した滝の下に。
それぞれ合計３回滝に打たれた後、整理運動をして終了です。
他の人が滝行を終えると思わず皆が拍手をしてしまいました。
所要時間30分ほどでしたでしょうか。
滝行中の写真撮影はNG.
また、往き帰りの私語も厳禁です。
滝行を終えた後は滝の前で記念撮影もOKでしたが、何しろ凄い雨でカメラをリュックから出して構える気にもなれませんでした。

朝起きた時の雨音に、こんな日でも滝行は決行するのか？と疑問でしたが、どうせビショ濡れになるのですから、そんなことはお構いなしなのです。
滝の水量も多く、却って雨の日こそ醍醐味が堪能できるのかも知れません。
宿に帰って来てからは玄関脇で膝から下の泥はホースの水で洗えますが、シャワーやお風呂に入ることは出来ません。

その後、朝御飯を頂いてチェックアウトです。
普通の旅行では得られない貴重な体験でした。
ただし、無宗教の私にとって、滝に打たれたからといって何かが変わる訳でもありません。
世の中にはこういうものもあるのだな、といった旅行体験の一部ではありました…。