白河そば

グルメ・レストラン

白河そば（東京都新宿区原町）―東京在住大阪人も納得のうどん屋

5.0
旅行時期：2016/12（約7年前）

神楽坂・飯田橋クチコミ：1件

東京都新宿の大阪出身者はうどんをほとんど
食べないのではないかと思う。

ぼくの場合、東京に来て数回は食べたような
気がするが、それ以降ほとんど食べていない。
食べるのはそばばっかりである。

とにかく、だしが違いすぎるのだ。

静岡以北のだしはしょう油を大量に使い、ほ
とんどしょう油で味付けをしているようなと
ころがある。

大坂人のぼくに言わせれば、しょう油なんて
風味をつけるのに少したらして、あとは塩で
調えればいいと思うのだが。

たまに「大阪風」とか「関西風」とかの看板
を掲げているところに入ったりもしたが、や
っぱりだめだった。

まあこれは申し訳ないが、食習慣の違いとい
うことで納得していただくしかない。

もっとも最近は「はなまるうどん」とか「丸
亀製麺」とか、西の味を出すうどん屋も出て
きた。

しかし、これらは讃岐うどんである。

西の味には違いないが、大阪人にとって讃岐
はライバルみたいなもので、やっぱり対抗心
が湧く。ライバルとは思ってはいないが。

まあ、「なか卯」ならまだいいかという感じだ。

そんな東京在住のめんどくさい大阪人でも納
得できるうどんを出してくれる数少ない店が
新宿区にある。

この店は、たまたまテレビで見て知ったのだ
が、紹介していたのは京都の実家がうどん屋
という俳優の西村和彦だった。

ほかにも関西出身の芸能人がうどんがうまい
店として取り上げることがある。

場所は都営地下鉄大江戸線の牛込柳町駅を下
車し、大久保通りを大久保方面に２～300メ
ートルほど歩いたところ。

見た目はどこにもあるような立ち食いそば屋
である。看板には「白河そば」の名前。

この日食べたのは「きざみうどん」と「きざ
みごはん」。

だしはしょう油を全く使っておらず、かつお
と塩だけだそうだ。

ちょっとしょう油を使っているような色がつ
いているが、これは鰹節の血合いのいろだとか。

めんは「ひもかわ」といってうすぺったい物
を使っている。

だしは確かにかつおと塩の味がする。これな
らＯＫ全く不満はない。普通にうまいうどん
である。

ときおり主人が塩の加減を間違えてやけにし
ょっぱいときがあるが、これはご愛敬か。

きざみご飯は揚げと玉ねぎを刻んだものをご
飯に乗せたもの。

そのままでもいいが、うどんのだしをぶっか
けてお茶漬け風にするのもいい。

うどんにいちいちうるさい大阪人なら絶対に
食べたほうがいい。そんな納得のうどん屋で
ある。