真冬の怪談/屋敷が囁く物語
- 5.0
- 旅行時期:2016/12(約7年前)
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by ウェンディさん(女性)
白金 クチコミ:4件
この冬、東京都庭園美術館の旧朝香宮邸には亡霊たちの魂が彷徨い、その囁きが屋敷の中を覆い尽くしている。
目には見えない亡霊という存在を具現化したのは、芸術家のクリチャン・ボルタンスキー。
香川県の豊島の作品ともコラボした企画だ。
1階部分で現れる亡霊たちは、声。
屋敷が記憶する過去の住人達、客人たちの会話が聞こえてくる。
しかし、その会話に脈絡は無く、それぞれの声の主は、暗闇の中で過去の思い出に浸っているような感じで、会話の時間軸はあってはいない。
そんな会話が交わされる中で古い邸宅内を眺めていると、不思議な気持ちになってくる。
二階部分では、影の劇場としてモビールを使った影絵遊びが展示されている。
神聖なる死を遊びとして使っているが、死の考え方には幅広い捉えられ方があり、日本人が思う死は、その一部分でしかない。
そんなコトを感じる場所だった。
通常、旧朝香宮邸は写真撮影が禁止だが、特別展の開催中はOKとなることが多い。
今回も、平日のみOKだった。
邸内はアールデコ装飾のみならず、当時の宮内省匠寮のデザイナー達の力作が沢山あり、特に階段などは階段フェチにはお勧めの場所だ。
クリスチャン・ボルタンスキーの【アニミタス・さざめく亡霊たち】の会期は12/25まで。
あと二日で終了する。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- 目黒駅から徒歩10分
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 特別展は900円(常設展示も見学可能)
- 展示内容:
- 5.0
- 建物が好きな方ならば2時間くらいはあっという間
クチコミ投稿日:2016/12/23
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