入場料が高すぎるが、コレクションはすばらしい

3.5
旅行時期：2016/12（約9年前）

小涌谷温泉クチコミ：1件

　パチンコ・スロット機器製造を手がけるユニバーサルエンターテインメントの会長が収集したコレクションを展示する美術館。
　人知れず個人で私的に楽しむのではなく、美術館を建設して社会に還元してくれるのはありがたい。

　まず入館すると空港にある金属探知機やＸ線検査機でセキュリティーチェックをすることに違和感を感じながら展示室に向かう。
　（同様の経験はバッキンガム宮殿にあるクィーンズギャラリーだけ）

　中国陶磁器は唐から清まで体系的に収集されており見事。世界最高の青磁である汝窯が１点ある。この作品は大阪市立東洋陶磁美術館が所蔵するものに比べると青の発色がイマイチ。その代わりに世界最高の白磁である定窯の作品が２点展示してあった。この２点の白は素晴らしい。

　日本の陶磁器も体系的に収集されている。特に仁清と鍋島焼の充実には目を見張るものがある。

　日本絵画は江戸時代が中心。応挙、芦雪、若冲、蕭白、琳派などそれぞれ複数の作品を所蔵していて素晴らしい。

　展示室が暗いため少ない照明で作品が鑑賞できる環境は素晴らしい。

　本来５点としたいが入場料がＭＩＨＯ　ＭＵＳＥＵＭやＭＯＡ美術館などと比べ高いためマイナス１点。入口のセキュリティーチェックが異様に感じたので０．５の減点とした。