鶯谷の根岸にある永稱寺は、浄土真宗本願寺派の寺院で、山号を長久山と号します。

3.5
旅行時期：2016/10（約9年前）

by さいたまさん（男性）

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鶯谷の根岸にある永稱寺は、浄土真宗本願寺派の寺院で、山号を長久山と号します。
永稱寺は、僧浄念が開基となり、創建したと伝えられています。
永稱寺には、三つで一組という三幅対という形式の絵が保存されています。
梅の図を描いたのが、酒井抱一だそうです。
伝統的な画題ながら、それぞれの画家の特徴を見出せる佳品と言われています。
文化・文政期の文人の作品としての価値が高いようです。
また、酒井抱一の俳句も保存されているようです。
私がびっくりしたのは、以前、築地の本願寺の境内で、酒井抱一の墓を訪れたことがあったのです。
酒井抱一は、姫路藩主酒井家の次男でしたが、文学・芸術を好み、３７才で出家して文人生活に入りました。光琳派の画家であり、俳人としても著名な人物です。
死去するまで下谷金杉大塚村(現根岸５丁目)に居住していたそうです。
酒井抱一は、近所の永稱寺は永称寺とは交際があったようです。本当に奇遇です。
築地と根岸が、酒井抱一を通じて、結びついたのです。
まさに歴史の面白さです。