不忍池弁天堂は、上野公園不忍池の弁天島に建てられている弁財天を祀るお堂です。

3.5
旅行時期：2016/10（約9年前）

by さいたまさん（男性）

上野・御徒町クチコミ：136件

不忍池弁天堂は、上野公園不忍池の弁天島に建てられている弁財天を祀るお堂です。
寛永２年(1625)、江戸の鬼門を護るため、京都の比叡山延暦寺に倣って、上野の忍ケ岡に東叡山寛永寺が建てられました。
徳川家康、秀忠、家光と３代の将軍に仕えた慈眼大師・天海大僧正は、寛永寺を創建しましたが、その際、不忍池を琵琶湖に見立て、池の中に竹生島を模した小島を築かせ、竹生島宝厳寺の弁財天を勧請して弁天堂を建てました。
戦災で焼失した時期もありましたが、昭和３３年に、現在の八角形堂が再建されました。
不忍池弁天堂では、９月に、巳成金大祭が開催されるそうです。
暦上の巳と成と金の組み合わせの日に、「実(巳)の成る金」を得るとして祭事が行われるように、お金の弁天様(弁財天)として有名だそうです。
弁天堂を訪れる前は、上野公園は、江戸の鬼門を守るために造営されたと思っていましたが、お金の分野にも、意を払って弁天堂が造られていたことがわかりました。
ものは、現地で、見て聞いて理解するものだと痛感しました。
今後も、自ら足を運んで、見るそして聞く気持ちを大切にしたいと思った次第です。