昔々の狐のお話
- 4.0
- 旅行時期:2016/04(約10年前)
-
-
by ウェンディさん(女性)
水道橋 クチコミ:9件
今から300年位前のお話です。
江戸城からもそう遠くはない小石川の地区に沢蔵司という名の僧がいました。
沢蔵司は夜になると近くのお寺に現れ、行燈の灯りで書を読み、熱心に勉学を続け、たった3年間で浄土宗の奥義を極めてしまう勤勉ぶりだったそうです。
沢蔵司の好物は天ぷらそば。
毎晩、勉強が終わると寺の山門の前の夜泣き蕎麦を食べるのが楽しみでした。
そして、沢蔵司が蕎麦を食べた日には必ず蕎麦屋の売上金の中に、木から落ちてきたのか、木の葉が混じっていて、蕎麦屋のオヤジさんは首をかしげることも多かったとか。
実は、仏教の教えに興味を持ちその神髄を学んだ沢蔵司は小石川に住む老狐稲荷が人に化身した姿で、現在ある慈眼院は沢蔵司を祀る寺として建立されたものです。
慈眼院の本堂には、お寺にしては珍しく、白狐の姿が描かれています。
- 施設の満足度
-
4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.0
- 播磨坂からすぐ。桜の時期がお勧め
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 桜の時期でしたが、私の他には誰もいませんでした
クチコミ投稿日:2016/04/20
いいね!:4票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する