ここでも観音像を川からすくい上げる伝承が。
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- 旅行時期:2016/03(約10年前)
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by まいこさん(男性)
成田 クチコミ:3件
成田線滑河駅から徒歩15分のところにある、坂東三十三観音第28番札所です。伝承によれば838年に開山とのことで、冷害に苦しむ当地の領主が加護を祈った結願の日に現れた朝日姫という少女に案内されたところ(朝日ヶ渕、けさがふち)で出会った僧侶が僧衣ですくい上げた観音像を祀ったのが、このお寺の始まりだとか。ちなみに、前述の僧侶に、朝日ヶ渕の水を嘗めよと告げられたことが、滑河(嘗め川)の由来になっているそうです。
茅葺きの山門をくぐって正面にある本堂(観音堂)は、徳川五代将軍綱吉の時代に創建されたもので、華やかな天女が舞う天井画が印象的です。本堂正面から見ることのできる観音像は前立ちの十一面観音像で、ご本尊は秘仏で厨子に納められているそう(上述の観音像は、3メートル強の観音像内に胎内仏として安置されているという念の入りよう)。
御詠歌は「音にきく 滑河寺の 朝日ヶ渕(けさがふち)あみ衣にて 救うなりけり」 坂東三十三観音にはご本尊にまつわる類似のお話があるので(これまでお参りした中でも、4番札所の長谷寺と、13番札所の浅草寺なんかがそうでした)、なにがしかのルーツになるエピソードがあったのかなあ、とか、網で掬う、水中から引き上げるという行為に何某かの意味があったのかなあ、とか思っていたりします(浅草寺の観音像については、実際に埼玉県にあったお寺で祀られていた観音像が洪水で流されてきたものらしいですが)。
- 施設の満足度
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3.5
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 3.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- バリアフリー:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2016/03/31
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