元炭坑町の平和祈念館～碓井平和祈念館～

3.0
旅行時期：2015/03（約11年前）

by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん（非公開）

田川・嘉麻クチコミ：1件

以前は炭坑町として栄え、日本の近代化を進めるのに尽力した筑豊地区。その中で平成の大合併でできた嘉麻市。旧碓井町が作った?碓井平和祈念館?があります。筑豊炭鉱には先の大戦中捕虜となった連合国兵士が多数炭坑労働に従事していました。当時のエネルギー産出を担っていた地区ではあるため、戦略爆撃の標的には度々なったものの原爆は落とされなかった。これを広島に次いで?北九州?が第二の目標とされていたものの、天候や爆撃による煙の流れなどが影響し、第三の目的地であった長崎に変更になったことは知る人ぞ知ることです。そして炭坑労働に従事していた兵士を被爆させること回避したという理由もあります。

そのような歴史を持つ場所に開設された碓井平和祈念館ではありますが、常時閉鎖されており、観覧者は一階の図書館へ申し出る仕組みになっています。地方自治体の運営の厳しさはわからないものではありませんが、これだけの資料を提供された元兵士や遺族の方々の想いを受けて作られたものであるとは思うのですが、なにかこう煮え切らないものを感じました。スタティックな展示の場合、目を引くようにディスプレイを弄る必要があると思うのですがそれもされていない。かと言ってビジュアルに訴えかけられるものもない…。しかし軍隊の中であった?差別問題?にまで触れている…。結果?なにが言いたいのかよくわからない?という悪循環に陥っているように思います。こちらの開設時に多くの資料提供をされた?武富戦争資料館?と比較すれば一目瞭然ですが、せっかく作ったのであればやはり生かして貰いたいと思います。?箱モノ?だけの評価をされないためにも今後に期待をします。