議論を呼んだ「近代活版印刷発祥の地」
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- 旅行時期:2015/04(約11年前)
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by bluejaysさん(男性)
築地 クチコミ:3件
日本における活字の発祥は、16世紀にイエズス会が持ち込んだ活版印刷機に始まる。また豊臣秀吉が朝鮮出兵のおり、金属活字を日本に持ち帰った記録もあるが、日本語での印刷は漢字が多いため、活版印刷に適していないことから、もっぱら木版による整版印刷が普及した。
長崎オランダ通詞の家に生まれた本木昌造は、西洋文明に強い関心を持ち、活版印刷にも興味を抱いていたので、明治になって中国から活字を導入し、長崎に長崎新塾出張活版製作所を創業した。その後継者である平野富二は1873年、会社を築地に移し、東京築地活版製造所と改称した。同社は活字だけでなく活版印刷機械やその付属器具をも制作販売し、印刷業も行ったので、築地には印刷関連会社が今も多い。この碑の建立自体も議論を呼んだが、ともあれこの地が近代活版印刷発祥の地であることにはかわりがない。
石碑の「活字発祥の碑」の文字は、同社を記念して「築地体」で刻まれている。
- 施設の満足度
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3.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 見ごたえ:
- 3.5
クチコミ投稿日:2015/08/30
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