短い夏に生命を焦がす、青森ねぶた祭
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- 旅行時期:2015/08(約10年前)
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by ガッサンさん(非公開)
青森市内 クチコミ:3件
北国の夏は短い。短い夏に生命を焦がす。巨大な燈籠の下にあらん限りの生命の歓喜を沸き上げる。抑えきれない情熱は、天地をも揺るがす。これが跳人(ハネト)である。浴衣をたくしあげ花笠をかぶった跳人たちは、祭りに華を添えるもう一つの主役である。
日本の火まつり「青森ねぶた祭」は、2015年は8月2日(日)~7日(金)まで行われた。祭真っ最中の5日に訪れた。観覧席は、広い歩道に折り畳み椅子が整然と並べられている。完全な指定席で最前列、申し分のない席である。観光客を大切にしている。
5日は21団体、従って大型ねぶたが21台と出世大太鼓。私は思う。ねぶたの最大の特徴は囃子にある。ねぶた囃子は太鼓・笛・鉦で構成されている。笛隊・鉦隊はかなりの人数を揃えている。鉦(ショウ) 手振りがねともいい、金属性の打楽器で、金属音の軽い中国ぽい音がする。各団体はこの太鼓・笛隊・鉦隊なるセットを装備。太鼓でリズムを打ち鳴らし、笛でメロディを奏で、鉦でアクセントを付ける。跳人(ハネト)は浴衣中に小さな鈴を付け、激しく絶え間なく続くこの囃子合わせて跳ね踊る。迫力ある祭だ。
笛隊・鉦隊は観覧席に向って挑発するように演奏をし、聴衆から惜しみない拍手を浴びていた。跳人に鈴をねだっている観光客が多かった。浴衣から鈴を外し、一人一人に配っている光景は微笑ましく見え、観客と一体化した祭りだった。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 催し物の規模:
- 5.0
- 雰囲気:
- 5.0
- バリアフリー:
- 5.0
クチコミ投稿日:2015/08/25
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