江戸時代の処刑場の跡地です、静かなただずまいの中に歴史を感じさせます

3.5
旅行時期：2015/07（約11年前）

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品川区の第一京浜道路沿いには、「鈴が森処刑場跡地」があります。この「鈴が森刑場跡」は、その名称のとおり処刑場の跡地です。それほど広くはないので、車で通ると、見過ごしてしまうほどです。
処刑場としては、慶安４年（１６５１年）に開設され、廃止されたのが明治４年（１８７１年）ですから、２２０年もの間、ここで罪人の処刑が行なわれていました。
処刑された人数も、非常に多く、その数は約１０万人にものぼると言われています。その人数を想像しただけでも何か恐怖感が漂います。
また、品川区の郷土史資料によると、処刑された人の４割は冤罪であったようです。
その様な事実をとは裏腹に「鈴が森刑場跡」は、夏の日差しに照らされた緑の中にあります。平和な現在の情勢や、周辺の緑の多い景色とは裏腹に、長年処刑場として使用され、しかもその4割が冤罪だったことを踏まえると、当時の情け容赦ない歴史などが脳裏をかすめ、漠然とした怒りと悲しみがこみあげてきます。
江戸時代とはいえ、過去にこのような歴史があっちという現実に、目をむけるべきだと感じました。
最近は、心霊スポットとして、別の視点から有名になってしまっていることもあり、興味本位で立ち入って場内を荒らす人が多いようですが、この地を訪れる際には、必ずお参りをして、亡くなられた方の慰霊を弔うことがマナーでしょう。