地方の現代アートのさきがけ的存在
- 5.0
- 旅行時期:2015/06(約11年前)
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by notchさん(非公開)
美作・湯郷温泉 クチコミ:1件
2015年6月の休日にバイクで訪れました。岡山県の大自然に囲まれた小さな美術館です。美術館自体の規模は小さいですが,空間そのものを見立てたスケールの大きい3つの展示を楽しむことができます。
近年,瀬戸内海の直島をはじめとして,地方の現代アートが注目を浴びていますが,1994年に開館したこの美術館は,そのさきがけ的な存在と言えると思います。
【展示室:大地】「うつろひ」(宮脇愛子):外に広がる池と丸石を敷き詰めた空間にエレガントなワイヤーが風に揺れ,心地よくうつろふ「気」を感じさせてくれます。
【展示室:月】「HISASHI―補遺するもの」(岡崎和郎):高い天井の三日月形の細長い空間には,時が止まったかのような黄金のオブジェが取り付けられており,歩くと大きな足音が反響し,視覚と聴覚の不思議な感覚を味わうことができます。
【展示室:太陽】「遍在の場・奈義の龍安寺・建築する身体」(荒川修作+マドリン・ギンズ):狭い螺旋階段をのぼってゆくと,巨大な円筒の空間が広がります。そこには,龍安寺の石庭が2つ,円筒壁面に互いが照応しています。見慣れた石庭が非日常の存在感を示している異次元空間をまさに「体感」します。
【見学】美術館自体は小規模なものですが,作品のスケールが大きいので,じっくりと体感して楽しみたいものです。今回の訪問では,併設する町民ギャラリーでの特別展も含めて,2時間ほど滞在しました。写真撮影は,個人的な用途であれば特に制限はしないとのことでした(ただし,特別展の写真撮影は不可)。
【アクセス】バイクで行きました。中国自動車道の美作ICからは県道51号線を経由して,20分ほどの距離でした。駐車場も広いスペースがあったので,特には困りませんでした。車の駐車スペースも十分にある様子でした。ただ,公共交通機関ですと少し不便かもしれません。近くに駅はないので,津山駅からバスかタクシーでの移動になるのかと思います。
- 施設の満足度
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5.0
- アクセス:
- 4.0
- コストパフォーマンス:
- 4.5
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- 展示内容:
- 5.0
クチコミ投稿日:2015/06/25
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