お吉が淵

唐人お吉入水の地

5.0
旅行時期：2015/04（約9年前）

by bluejaysさん（男性）

蓮台寺温泉クチコミ：3件

アルコール中毒のため小料理屋を廃業したお吉は、その後数年間物乞いを続けた後、1890年稲生沢川の門栗ヶ淵で水死体となって発見された。自殺なのか事故死なのかは不明である。この地はその後「お吉が淵」と呼ばれるようになった。
「羅紗緬」（異人相手の娼婦）の埋葬は禁じられていたため、お吉の遺体は斎藤家の菩提寺に埋葬を拒否され、河川敷に３日も捨て置かれた。哀れに思った宝福寺の住職が境内に葬ったが、この住職もそれが原因で追放された。

日米の緊張が高まるなか、1933年アメリカ説得の旅から帰国した新渡戸稲造は、日米修好のために犠牲となったお吉を哀れみ、お吉が淵のほとりにお吉地蔵を建てた。その脇にある説明板には、新渡戸の詠んだ歌が記されている。
　から草の浮き名の下に枯れはてし君がこころは大和撫子