世田谷の松陰神社
- 4.0
- 旅行時期:2015/03(約9年前)
-
by tadさん(男性)
三軒茶屋・駒沢 クチコミ:10件
世田谷区の東急世田谷線松陰神社前駅を降りて、やや鄙びた商店街を通り過ぎると、静かな神社が見えてくる。萩の松陰神社には何度も行っているが、ここには来たことがなかった。孫達が最近ここで七五三のお参りをしたというし、一度見たいと思ってきた。
境内の中で、寄進された燈籠のその名を確認しながら見ていくと、顔ぶれが流石だ。伊藤博文が右側中央寄りの最初にあるのは、納得。墓地も大げさでないのがいい。復元された松下村塾もあいにく内部は見えなかったが、違和感はない。豪華さとは無縁なのだ。近年、松陰先生関連また弟子たちの関連本もかなり読んだ。彼らの行動のいくつかを思い出すだけで、この地にいることの意味が、突き刺さるように響いてくる。松陰先生の心意気に弟子たちは一気に、または、時間をかけて引き込まれていったのであろう。ペリーの船に拒否されて五年後の一八五九年に留魂録が書かれて刑場に赴いて、なお、維新が来るには九年も要したことなどを考えた。僅か半年かそこらの松下村塾での薫陶がどれほどの影響力を与えたかを思うだけで、その凄味が理解できるように思うのだが。。。
なお、この松陰神社は一八八二年に創建されたのだが、墓地としては遡るので、木戸孝允の寄進した鳥居もあるし、伊藤博文を松陰先生に紹介した来原良蔵の墓もここだ。燈籠の寄進に参加できなかった高杉晋作や久坂玄瑞は残念であったろう。
- 施設の満足度
-
4.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦(シニア)
クチコミ投稿日:2015/03/18
いいね!:8票